図書館人間2
文字を読んでも、頭が働かない。まるで、重い扉を動かしているような作業に感じる。得意なことは軽い扉をサクサク通して前に進むことだ。だから、一つの本をじっくりよむことはせず、たくさんの本のそれぞれの目次から読みたいところを選んで、そこを流し読みしている。本を読んで、為になるかどうかなんて知らない。ただ、母を迎えに行く5時になるのを図書館で待っているだけなのだから。ただ、時間を流すように、本と本との間をスルスルと流れているだけなのだから。
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