日本人が自信をもって英語を話せない理由

受験勉強やTOEIC、これまでいろいろと英語を学んできたはずなのに、ぜんぜん話せない。勉強したことが出てこない、自信を持って話せない。

・発音はあってるだろうか?
・文法はまちがってないだろうか?
・単語はこの意味であっていただろうか?
・不自然な言い回しを使っていないだろうか?

いろんなことを考えると確信をもって英語を話すことができない。そんな経験は英語学習者なら誰しも持っています。

なぜ自信をもって英語が話せないのか?

自信をもって英語を話せない理由。それは話すことに慣れていないということはもちろんですが、それと同時に「自分の英語にどこか不安要素がある」からです。

不安要素を書き出してみるとこの当たりでしょうか。

発音・イントネーション
(相手にちゃんと聞こえるだろうか)

語法
(まちがった単語の使い方をしていないだろうか)

文法
(基本的な文法をまちがえて恥ずかしい)

語彙
(単語はこの意味であっていただろうか)

コンテキストに合った表現かどうか
(この場面でこの言い回しは自然だろうか)

これだけ不安要素があれば自信をもって話せというほうが無理があります。しかし、考えてみると、これだけ勉強してきて、いまだにこんなに不安要素があるのも不思議な感じがします。

フワフワEnglishから抜け出せない理由

これまでの英語学習を振り返ってみると、なぜ自信のない英語から抜け出せないのか、その理由が見えてきそうです。
これまで学校での英語学習や、TOEIC対策などでは、発音・語彙・語法・文法・リーディングなど、それぞれの要素を別々のそれ専用のテキスト(マテリアル)で学んできた人が多いはずです。文法だったらこの本、ボキャブラリーだったらこの単語集、長文読解だったらこの問題集など。

これはつまり、ある材料(マテリアル)に対して、1つの側面だけをそれぞれ学んできたことになります。いいかえれば、自信を持って使えない英語をたくさんストックしてきたことに他ならないのです。こんな状態を私たちは「フワフワEnglish」と呼んでいます。なんとなくいろんなことに取り組んできて、英語の文法は一通り知っているつもりだけど、フワフワした状態で、自信を持って英語が使えない状態ですね。

もちろん、このアプローチでも、それぞれの知識がつながって英語アタマをつくれる人もいます。しかし、英語学習者全員がそうなれるわけではなく、効率も悪いのです。

貴重な時間を費やすのであれば、自信のもてないフワフワEnglishをコレクションするのではなく、「確信をもって使えるSolidな英語=全ての側面を学びきった英語」を蓄えていくほうが、英語アタマをより早く、確実に構築することができます。