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ご飯まわりのあれこれ

陶器のお櫃を手に入れて嬉しがって使っていたのですが
なんだか保存しているご飯が
カビ臭くないか?と思うようになりました。

よく見ると、蓋の内側と底にうっすらとカビがいます。
げ。

すごーく気をつけて乾かしていたのに
がっかりだよ。

考えてみれば、湯気の上がった
炊き立てのご飯を入れるものだから
湿度の高い状態が続くということだ。

漂白すれば抜けるのかもしれないけど
同じことを繰り返すことは目に見えていて
なんか違う気がしてきたっ

木のお櫃を使ったことがないので
なんとも言えないのですが
曲げわっぱのお弁当箱に関しては
この手の問題は出ないので
木のお櫃なら大丈夫なのかもしれません。
きっと上手に湿度が抜けるのでしょう。

この陶器のお櫃には
釉薬がかかってツルツルの部分と
かかっていないざらざらの部分があり
カビの出た、蓋の内側と器の底部分が
ざらざらになっています。

釉薬がかかっているところからは
うまく水分が抜けなくて
行き止まりになるから
カビるのではなかろうか というのは
素人の推理ですけれど
なんとなくそんな気がします。

で、カビを眺めてため息をつきつつ
"これを使う生活" を見直すことに。

そもそもが基本的には一人分、
1合のご飯の場合がほとんどです。
鍋で炊いて、一食分食べて残ったら
ガラス容器に入れて冷蔵庫へ。

食べる時には食べる分だけ蒸して
食べきれずやばそうになったら冷凍する
というのを数回試してみています。
ガラス容器に入って冷蔵庫にあると
残量が見えて食べなくちゃと思うのか
冷凍する回数も減りました。
で、結構日にちが経ったものを食べてるけれど
未だお腹を壊したことはありません。
炊いてから2日くらい経ったら
一度全体を蒸し直し
しっかり温度上げて火を入れたり
いろいろ試してます。
くんくん、と匂いを嗅いで
ちょっとだけ食べてみて
大丈夫かどうか自分の舌と鼻で
確認する修行も大事にしてます。笑

ちょっとだけ蒸す という
想像だとめんどくさそうなことも
慣れてしまえば別に大したことない。
っていうか、
電子レンジでチンってするのは
もちろんすごく簡単だけど、
ご飯の美味しさでいうと
蒸した方がもう、ずっとずっと
嬉しい仕上がりなので
手間って思わなくなりました。

長く蒸しすぎても水分が多くなりすぎるので
ちょうどいいところを見計らって火を止めます。
ふんわり、ほんわり
炊き立てに限りなく近くなる感じです。

ラップが手元になくなったのも
影響していると思われます。
手軽にチン ってするのを
出来るだけ痩せ我慢してるうちに
蒸したり、フライパンで温め直すことに
抵抗感がなくなってきました。

そうすると、やっぱり
そのほうが美味しいから
どんどん苦にならなくなってます。

ご飯を蒸してる間
楽しみでにまにましてしまうのよ。
ちょっとしか食べないからこそ
美味しくないと嫌なんだよな。

冷凍のご飯やおかずは
冷蔵庫に移したり外に出して放置したり
とにかく戻すのに時間をかけることにも
気をつけるようになりました。

カチカチのものは、
どうしようもないけれど
戻っていれば、温めるのはそんなに
たいそうなことではありませんから。

思えばカチカチの冷凍のものを
すぐに食べたくて
レンジで解凍から温めまでやり
水分が抜けて硬くなっただの、
中がまだ凍ってるだの 言ってましたが
前もって放置すればいいだけのことだったねぇ。

晩御飯に何を食べようか、
明日の昼に何を食べようか、
少し先のことを考える余裕があれば
いいんだよなぁ。

ということで、
カビたお櫃は処分します。
「ご飯を食べる」ということが
少しシンプルになりました。

場所も取るし、ちょっと重いし、
(結果としては無駄だったけれど)
使った後は拭きあげて
半日エレクターの上に放置したり
カビないように気を使い、
そういう扱いが面倒で
要するにいささか持て余してたのだな。

ほっとしてるもの。

なんかごめんね
一回やってみたかったのよ。

陶器のお櫃使ってみたい、と
ずっと思い続けるよりは
やってみて、私には向いてなかった と
体験できてよかったのだ。

たかだかご飯を炊いて、食べる という
それだけのことに
これだけの遠回りをしています。

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暮らしや生活のリズム、家族の有無、
そもそも食べることにどれだけ執着してるかも含め
それぞれに、1番のやり方は違って当たり前で
今の私はこうだけれど、
ちょっと前までは得々として
陶器のお櫃の良さ、みたいなものを
語っていたに違いないのです。

いずれにせよ、どんなことも
自分でやってみないと分からないこと。

そういう変化していく暮らしのあれこれが
ほんと、面白いなぁと思います。


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