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TRP2023を終えて。何で「性的マイノリティ」になるのか再考…

はじめに


4月22日、23日に東京都でレインボープライドのイベントが行われた。
 わたしの性自認がジェンダークィアで、体の性別という枠組みに性役割を依存され束縛されることに自分という個体を失わせる感覚がつきまとうためそれを望まず、つねに複数の性自認がいるというタイプであり、性指向はデミセクシャルでなおかつ恋愛とつねにともに感じるためただ一人のカップルを決める日本の結婚制度と合わないので結構願望に消極的である。しかも、自己に思考を感じることもある。そのためセクシャルマイノリティという立場に該当しているのだと思う。
その現場から遠かったのと、人混みが苦手なのでリモートで覗いていた状況であった。

性のライフスタイルの尊重から

 アイデンティティ・自尊心の尊重の中には、性の人権も当然ながら含まれている。そして、ライフスタイルは多種多様でありその中には性に紐付けられるものがある。
 この中には、誰が誰を愛するか・誰が何をアイデンティティとして表現するか・誰がどんな特徴をもっているかというものがあり、一人ひとりの人格やアイデンティティを表すものとして大切にしていくべきものである。

 その人格やアイデンティティを理由として、生きづらさを感じてしまうのは居場所のなさやネガティブに見られて(差別的な扱いなど)卑屈に思うような重圧を抱えてしまう結果、マイノリティさを感じてしまうのだと思う。

性教育や恋愛・倫理からの観点から見ると、マイノリティとなってしまうのは

  1. マイノリティであるからこそ、同意を得る機会が少ないか全くない

  2. 性教育からの視点では、互いに同意を得ているのに第三者により「お前らの同意は悪い同意だ」などと過干渉されて障がいになっており「マジョリティ」という普通の押しつけが起こっている

  3. ジェンダー・アイデンティティの種類の理由で、「汚れ」「穢れ」などネガティブな烙印をつけられて社会的なカーストが下げられているような構造をつくってしまっている

こうして考えた理由を自分で3つ上げてみたが、(2)と(3)は食肉解体業や風俗業などに対する職業差別や、精神疾患や発達障害・病気や障がいがある人に対する差別と重なっている現象でもある。

LGBTQ+と、すべての人へ包容する法設備を

 まず、LGBTQ+ はセクシャルマイノリティの一部を切り取ったのにすぎないのとラベリングしていてきりがないという理由などですべての人がそれを考えられるようにとSOGI(ソジ… 性指向と性自認)という言葉が使われるようにもなっている。
 というよりも、わたしは国が議論している理解増進法案の「理解増進」を目的とするならそちらの用語を使ったほうが納得するだろうという意見である。
 ただし、これ以外にも性のアイデンティティや個性と紐付けられるものはあり、SOGIに「性の表現と特徴」を加えたSOGIESC(ソジエスク)という用語と更に「性の嗜好:好きになる場面や対象の形 など」も加えたSOGISPESC(ソジスペスク)という言葉もある。
 この用語を使うことにより、LGBTQ+ による特別視された感覚の払拭や逆差別という反動の懸念を払拭できるのでは、という考えがあるのでLGBT理解増進法、というよりSOGI(SPESC)理解増進法としてすべての人が身近に感じられるような法設備を望んでいる。
 そして、性に対してポジティヴに考えられるような社会を望んでいる。

性的マイノリティにもインターネットの「シェイミング」という憎悪が向けられる

セクシャルマイノリティに対する心無い言葉はやはりネットでは残念ながら目に入ってしまう。宗教的な理由もあるとは思われるが、人種差別や文化差別のようにパーソナリティに対する恥じらいの押しつけという人格を否定して相手をコントロールしてしまうようなことをシェイミングといい、誹謗中傷やいじめにつながるものとしてそれも問題になっていた。 身体や芸術等の表現に対するシェイミングもあったが、
SOGIESC、嗜好に対するものもソジハラの一種として更に細分化してシェイミングと表現してあるのも現状であり、
SOGIに対するシェイミングを クィア(Queer)・シェイミング
ESCに対するシェイミングを スラット(Slut)・シェイミング
嗜好に対するシェイミング キンク(Kink)・シェイミング
という言葉が使われていた。
どれも自称すれば誇りに思うことを烙印を押し、自分が生きている価値まで蝕んでしまうような言動から守るのも大切だ、と思った。

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