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病識がないとそれこそ「恐怖の」症状が出る限局性恐怖症とヘイトスピーチの関係

私は、限局性恐怖症である事をカミングアウトしています。不安神経の一種のカテゴリとされています。限局性恐怖症は、種類がさまざまにあり、特定の事象や物に対して恐怖感を抱いて、神経的な症状をきたすというものです。神経障害の一種とされる場合もあり、嫌悪や排除を伴ってしまう事もあります。たとえば「高所恐怖症」がその一種にあたります。

私は「動物恐怖症」

私の場合は「動物恐怖症」です。ヒト以外の生き物に対する恐怖症であり、キャラクターや擬人化などのイラスト/芸術品やオブジェ/剥製にはその症状があらわれないタイプの動物恐怖症です。
幼少時の愛玩犬に威嚇されたことがあることによるトラウマによるPTSDと重なっているようであり、症状は複雑なものとなっており、今だに克服することが難しく自衛を優先に考えることにより折り合いをつけることができています。

恐怖症の病識がないころは危険な人だった

少年時代、恐怖対象のものから逃れるために、他人が飼っていた犬に加害行為を加えようとするほどの厄介事をしており、それが問題になったため、児童相談所にカウンセリングに通っていたことがありました。
当時はこれが心の病気という認識がまだ薄かった時代ではあったものの、今そんな症状があった、と振り返ってみると自分でも非行少年になっていたのではないか、罪を犯すような大人になっていたのではないか、と思ってしまい、「恐怖症」が病識がないと誠に恐ろしいものだ、と改めて認知しました。

「恐怖症」の私に対する「合理的配慮」

小学生の頃には写真でも怖いことがあったので、ジャポニカ学習帳をシンプルなデザインの普通の学習帳に交換する、という対応をしてくださいました。
高校生の頃、修学旅行先の日程が「動物公園(サファリパークに近い)」が入っていたため、健康調査票の使い方に倣って「動物恐怖症、外因性ヒステリー」を伝えました。その件で職員室に呼び出された時に、「現地の職員さんに護送車を出してもらうことができました」と伝えてくださいました。いざとなって修学旅行先がへ行ってみると、サファリバスを小さくしたような鉄格子付きの護送車で運転席からしか外の景色が見えないような仕様になっており、昼食場までそれで移動する、という対応をしてくださいました。ここまでしてくれる現地のスタッフさんに本当に感謝しています。

恐怖症の種類は沢山ある

私の通院先のドクターは、恐怖症は対象が沢山あるため、ひっくるめて限局性恐怖症としているそうです。知るもの、当事者との声からでは「先端恐怖症」「絵や漫画の恐怖症」「赤面恐怖症」「ポルノグラフィ恐怖症」「不潔恐怖症(潔癖)」「暗所恐怖症」…ここでは書くのが面倒なほど様々で多岐にわたる対象や事象でした。統合失調症の二次的な症状として出てくる可能性もある、という心の問題です。

規制・抑圧や他害行為に走ってしまう「隠れ恐怖症」

私も実際そうでした。恐怖症は病識がないと、他害行為や排外、規制などに走ってしまうという恐ろしい行動を取る場合があり、最近では芸術などの表現物に対する恐怖症や、ジェンダー・ポルノグラフィ関係のものにそれをもたらしているように思われます。SNSのヘイトスピーチが伴うつぶやきにも、もしかしたら「隠れ恐怖症」なのでは?という雰囲気を感じるつぶやきを目にすることがあります。他害行為や規制に走ってしまうと、生き方の可能性を狭める可能性があるため、ものすごく窮屈な生活を送らなければいけなくなってしまうのです。

恐怖症がギクシャクを起こさない三原則

私は、これを守ることにより生きづらさを抜け出すようにしています。

1.怖いものからは逃げてもいい
2.怖いものの趣味を真っ向から否定しない
3.他害せず、自分を守る事を

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