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ヘイトスピーチ問題とジレンマと…

バリバラを観たら攻めていた

 私は、もともとバリバラを観始めたきっかけは「きらっといきる」という前身番組で福祉の問題をいろいろ学んだことと、「24時間テレビ」から発達障害・精神障害と疾患に関する「感動ポルノ」例えとしての「搾取されない」という排除されたという悲しみから居場所を求めてきた理由だった。
 もともと障害者を中心に扱った中立的な番組だったのだが、障害者から拡張して「社会で生きづらさを感じる人―生き方・生きづらさ」に焦点を広げることができた。

 バリバラ 桜を見る会、久々に社会・政治風刺を絡めた回を出しているあたりこれは攻めてきていると思って見入ってしまった。国会議員の大失敗を教訓として、それをパロディしたものであった。社会・政治風刺といえば「ザ・シンプソンズ(マット・グレイニング)」や「ムダヅモ無き改革(大和田秀樹)」などといったコミック・漫画・アニメに用いられているが地上波ではあまり見なくなったような感じがする。「銀魂(空知英秋)」にも政治風刺的なシーンはあったが地上波で自主規制を受けたというエピソードを経験している。今日は「滑稽中継」で麻生太郎さんのパロディキャラが出てきたがムダヅモ無き改革でも「麻生タロー(声の出演:有本欽隆)」が出演しており作品中ではなんと当のご本人が第6巻の帯に登場なされた。

「桜を見る会」のパロディであるが今年は開催がかなわず公文章を廃棄してしまう、という大失態をおかしてしまった。

 今日のテーマが多様性貢献ということで、今夜はゲストとして呼ばれた伊藤詩織さんと崔江以子(최 강이자/Choi Gangija/チェ・カンイヂャ ※1)さんのトークが中心に取り上げられていた。

(※1)ハングル、ハングルロマジャ表記、在日朝鮮語カタカナ表記の順にかっこ掛けで載せています。「ヂャ」はNHKの表記に則りました

 ヘイトスピーチに対する議論だが、これは色んなものに対する憎悪や誹謗中傷に繋がっている議論でもある。ヘイトスピーチは広義の「人種差別」から範囲を広げると、性的指向や自認に対するヘイト、性的嗜好に対するヘイト(Twitterでは芸術で性的表現の排外を伴う場合がある)、オタク・専門家に対する憎悪、特定の職業に対する差別、スクールカースト問題…などと色々考えられる。インフルエンサーが社会や政治の話をすることに思ったことを発信し躊躇なく発信することの大切さを番組で取り上げていた。ヘイトスピーチの類が引き金となったものはコロンバイン事件のようにヘイト被害者が加害者に転じてしまったケースと、オーランド銃乱射事件などヘイトそのものが大量殺人と化したケースがある。

 私は精神的な病気をカミングアウトしていて、その中に不安障害の小カテゴリとして「恐怖症性不安障害」が入っている。この不安障害は病識がなかった時に、恐怖や不安が引き金となって他害行為を行う場合がある。この行為は主に「ヘイトスピーチやヘイトクライム、排外」に繋がってしまうことがあるため、心の難とヘイトスピーチの問題は繋がっていると感じた。それゆえ私はヘイトスピーチをしてしまうのではないか、という加害妄想が生まれることがある。しかし忖度嫌いが逆にストレスになるためもしかしたら気を付けていても憎悪の言葉を知らずに投げかけていたかもしれない、万が一そういうことがあったらその件を顧みる必要があると思うがそれを「そんなつもりはなかった」という差別発言に対してな弁明でその言葉こそ被害者を傷つけてしまうという崔江以子さんの言葉に「本当に自分が意図しなかった差別発言」を知らずに吐いてしまうかもしれない、と思った私はますますどうしたらいいのだろうか、という戸惑いがあった。しかし、これにより非常に萎縮して生きづらさを生まないような環境づくりをすすめていく課題がある、と感じる。「病識がないとヘイトや排外に繋がるような心の難に対する精神的カウンセリングの設備」が思い浮かんでいる。

 出演者の中にも、カウンターデモなどで手を出してしまうなどいろいろ失敗をおかしてここまで来たことはわかっている。崔江以子さんが参加していた団体とは正直私は思想が合わなかった面が多かった。ただし、「ヘイトスピーチや憎悪犯罪を許さずに多様を社会になじませること」は同じである。参加した団体は失敗や罪を憎んでもこの後には色んな反省と懺悔があることを信じている。ヘイトスピーチに関する対策は一歩進んでいることを感じる。

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