この世界に上も下もいらない

この世界には、人種差別やジェンダー問題、子供や障害者の人権問題など、ここには書ききれない多くの不平等が存在します。今ここに書いていることも記事を書いている私自身の身近なテーマや関心のある出来事だからいているのであって、中にはなかなか理解しづらいテーマもあったりします。差別問題は人によって重要性が変わってくるものです。
このような問題では、私は自分の価値観を押し付け合わないことが重要だと思っています。でもあくまでこれは私自身の考え、
それぞれに不平等に対しての考えをまずは持ってもらいたいのです。
この広告を見て、そのきっかけに少しでもなれたらいいなと思います。

工夫した点

1.レイアウトを縦に
人々の人間関係において、上下の序列が重要視される社会、つまり「縦社会」をというワードをこの広告の中に入れこみました。

2.文字を6色の虹に
”虹”と言われれば皆さん7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)を思い浮かべると思います。ではなぜ6色の虹なのか、それは、この虹は”LGBTQ+”の象徴である”レインボーフラッグ”の色だからです。と言っても、”レインボーフラッグ”の色は元々は8色。それぞれに「性・生命・癒し・太陽・自然・芸術・調和・精神」という意味が込められているそうです。それが大量生産などの都合上、今の6色になったとされています。あくまでLGBTQ+はたくさんの問題の一つに過ぎませんが、入れる意味はあると思い、このような形になりました。

制作した広告画像はこちら!

画像1

右端にいるサラリーマンと左端にいるサラリーマンとを見比べてみてください。右にいるサラリーマンより、左のサラリーマンの方が高い位置にいるように見えますよね?実はこれ、全員同じ位置に立っているんです!これは騙し絵の一種で、階段は上に登っているのか、それとも下に下っているのか、見れば見るほどわからなくなる、という錯視です。
このように、社会にも不平等というものは多々ありますが、それらは見かけによるもので、よく見てみれば生まれた時からの差なんてない、ということに気づけるはずだ、というメッセージを広告上に入れています。

プロジェクトを終えて

最初に錯視効果を使った広告を作ると聞いて、とても不安でした。でも、毎時間何とか完成形に持ち込んで...ということを続けていくうちに、たくさんのフィードバックをもらって、他者からの視点や意見の重要性を感じました。いろんな経験のある人にフィードバックしてもらうことで、当初自分が想定していたものとは全く違う、面白いものができたと思います。

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