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Privacy Talk

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「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ…
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#AI

国際的な非営利団体がAIと倫理で担う役割

※このインタビューは2024年9月3日に収録されました。 AI政策は国を越えて、各国で議論が広がりつつあります。 今回は非営利団体Center for AI & Digital Policy (CAIDP)で代表を務めながらさ、AIと倫理についてのコンサルティングもされているマーブさんに、欧米のAI政策動向とプライバシーとの関連性についてもお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日もPrivacy Talkにお越しいただきありがとうございます。本日はマーブさ

データ保護法でリスクベースアプローチが採用される理由

※このインタビューは2024年7月16日に収録されました AIとデータ保護に関する制度設計はラテンアメリカの国々でも積極的に議論が進みつつあります。 今回はブラジリア大学 (UnB) とブリュッセル自由大学(VUB)の共同博士課程プログラムに在籍されながら、ブラジルデータ保護監督局でも活動されているチアゴさんに、ラテンアメリカ地域でのデータ保護トレンドとAI関連の政策動向についてお伺いしました。 前回の記事より サンドボックス制度を活用した実ケースサンドボックス制度の

ブラジルで検討されているAI利用に関する規制のサンドボックス制度

※このインタビューは2024年7月16日に収録されました AIとデータ保護に関する制度設計はラテンアメリカの国々でも積極的に議論が進みつつあります。 今回はブラジリア大学 (UnB) とブリュッセル自由大学(VUB)の共同博士課程プログラムに在籍されながら、ブラジルデータ保護監督局でも活動されているチアゴさんに、ラテンアメリカ地域でのデータ保護トレンドとAI関連の政策動向についてお伺いしました。 前回の記事より AI規制についての議論を進めていくために検討が必要な論点

データ保護制度の研究を政府の役割に繋げていくために

※このインタビューは2024年7月16日に収録されました AIとデータ保護に関する制度設計はラテンアメリカの国々でも積極的に議論が進みつつあります。 今回はブラジリア大学 (UnB) とブリュッセル自由大学(VUB)の共同博士課程プログラムに在籍されながら、ブラジルデータ保護監督局でも活動されているチアゴさんに、ラテンアメリカ地域でのデータ保護トレンドとAI関連の政策動向についてお伺いしました。 Kohei: 本日もPrivacy Talkにお越し頂きありがとうございま

AIを実装する上でプライバシーリスクを最小化するためには

※このインタビューは2024年5月23日に収録されました AIの利活用だけでなく、プライバシーを始めとした個人の権利についても注目する必要が高まってきています。 今回はカーネギーメロン大学で研究学生として活動されているハンクさんに、AI開発におけるプライバシーをデザインするための視点についてお伺いしました。 前回の記事より AIの実践者に対するインタビューから見えてきたものHank: わかりました。先程お話ししていたプライベートプロジェクトについて、AI学習とプライバ

どのようにしてAIは我々のプライバシーリスクを高めているのか

※このインタビューは2024年5月23日に収録されました AIの利活用だけでなく、プライバシーを始めとした個人の権利についても注目する必要が高まってきています。 今回はカーネギーメロン大学で研究学生として活動されているハンクさんに、AI開発におけるプライバシーをデザインするための視点についてお伺いしました。 前回の記事より AIの広がりによってプライバシーの概念はどのように変化していくのかHank: 勿論です。これは私の同僚とも日々話をしている内容です。なので、AIと

AI時代のプライバシーを紐解いていくために探索すべきこと

※このインタビューは2024年5月23日に収録されました AIの利活用だけでなく、プライバシーを始めとした個人の権利についても注目する必要が高まってきています。 今回はカーネギーメロン大学で研究学生として活動されているハンクさんに、AI開発におけるプライバシーをデザインするための視点についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日もPrivacy Talkにお越し頂きありがとうございます。 本日は米国からハンクさんに参加いただいています。ハンクさんはAI

未来のAI社会に向けてプライバシーバイデザインが実現すること

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 未来のAI社会に向けてプライバシーバイデザインが実現することMaksim: おっしゃる通りプライバシーは我々の尊厳や人々の自律性を尊重する上で本質的な

全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできること

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできることMaksim: わかりました。国際開発法機構は発展した平和や持続可能な開発機会の創出に向けた法の

テクノロジー利用者にこそ求められる倫理的なリテラシー

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 コンテンツの良し悪しを判断するための線引きMaciej: そうですね。もう一つ追加でお伝えしたいことがあります。私たちは何か

AI規制に関する議論が連邦プライバシー法に与える影響とは

※このインタビューは2024年3月12日に収録されました AI利用が進む米国では、包括的なプライバシー法の議論が以前より進んできています。 今回は米国シンクタンクのR Street Instituteでプライバシー及びセキュリティ調査に関わるスティーブンさんに、米国連邦プライバシー法の現在地と関連法案の今後についてお伺いしました。 前回の記事より AI規制に関する議論が連邦プライバシー法に与える影響とはSteven: 質問について少し確認させて頂きたいのですが、私が寄

AIと人の関係性と未来に向けて共に歩んでいくためにできること

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 信頼できるAIを実現するためにプライバシー保護でできることPamela: 最後にAIがどのようなパフォーマンスを導き出すのかということです。よくビジネスパフォーマンスとい

米国エネルギー省がAI導入を推進するために取り組んでいたこと

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 米国エネルギー省がAI導入を推進するために取り組んでいたことPamela: 私がエネルギー省で仕事をしていた際に重要だと考えていたのは組織のガバナンスであり、私が倫理的な

AI監査を実施するために求められるスキルと検討要素

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 米国特許商標庁でAI利用を推進していた理由Pamela: 米国特許商標庁ではアプリケーションエンジニアリングと開発に関する部署のディレクターを務めていました。この部門での