物流をブロックチェーンで可視化 キリン、ウォルマートほかサプライチェーン事例4選
物流にブロックチェーン技術を活用している最新事例を紹介します。商品の原材料調達から製造、在庫管理、配送、そして消費者への販売に至るまでの一連の流れのことを指す「サプライチェーン」という言葉があります。サプライチェーンにブロックチェーンを導入することで、透明性、対改ざん性、追跡可能性の向上などのメリットがあると言われています。
①キリンビール、ブロックチェーン導入によりサプライチェーンの可視化を実現
2024年8月、キリンビールは「氷結®mottainaiプロジェクト」において、ブロックチェーン導入によるサプライチェーンの可視化を実現しました。このプロジェクトでは廃棄される予定の果実を商品に使用することでフードロスを削減する社会貢献型商品です。果実の流通から製造過程の情報をブロックチェーンに記録し消費者に対しての「みえる化」を実現しました。さらに、運搬におけるGHG排出量、再生可能エネルギー調達に関する証跡を含む、サステナビリティーに関連する取り組みの証明書類も記録しています。今後は、
農家のこだわり等を伝える機能も提供していく予定となります。
②ウォルマート、食品の追跡可能性の向上にブロックチェーン導入
世界最大のスーパーマーケットチェーン店であるウォルマートは、サプライチェーンにおける食品の追跡可能性を向上させるために、ブロックチェーン技術を活用しています。農家から小売店までのサプライチェーンにおいて各工程で品質チェックを実施し、ブロックチェーンに記録しています。これにより効率的な品質管理を実行、安全性の向上とともに調達コストの削減を実現しました。
③ニトリ、物流システムにブロックチェーン導入
家具大手のニトリは、2020年よりサプライチェーンへのブロックチェーン導入を進めています。紙ベースのプロセスを撤廃し、物流情報をブロックチェーン上で管理することで、正確な情報管理プロセスを提供します。さらに、他社と共同で配送することで積載率を高め、提携先との共同管理を可能にするためにブロックチェーンを活用することも発表しました。
④上新電機、ブロックチェーン活用の物流管理システムを本格稼働
2024年8月、上新電機は三井倉庫ロジスティクス株式会社の物流運営支援により、ブロックチェーン技術を活用した物流管理システムの本格稼働を開始しました。従来の紙ベースの帳簿をデジタル化することにより、事務処理の煩雑さを削減し情報漏洩などのリスクを低減しました。このシステムによって、店舗配送業務のドライバーの待機時間が1日平均45分削減される効果が確認されています。
以上となります。サプライチェーンへのブロックチェーン導入は、国内外で社会実装が進められています。
■株式会社PBADAOについて
代官山にNFTギャラリーを構えるNFTスタジオ兼システム開発会社。自社に、アーティスト、クリエイター、エンジニア、コミュニティマネージャー、マーケターを擁し、多種多様なNFTプロジェクトを展開している国内最大級のブロックチェーン企業です。
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