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【2023年1月】2023年の米国株日本株はどうなるのか? のポイント

この記事でわかること

・米国株は年前半に安値を付けるか
・好業績銘柄や割安株に注目
・成長株は秋以降か?
・米大統領選の前年は株高のアノマリー

 昨年2022年は、米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめ、多くの中央銀行がインフレの高進を抑えるため急激な利上げを実施しました。
 また、ロシアのウクライナ侵攻もあり、国際情勢が揺れた一年でもありました。その結果、株式市場では株価が下落する銘柄が目立ちました。

 2023年、世界的なインフレがピークアウトした可能性もあり、2022年とは違った一年となりそうです。
 今回は2023年の株式市場を考えていきます。

米国株は年前半に安値を付ける可能性も

米国株は年前半に安値を付ける可能性も | PayPay証券
米国株は年前半に安値を付ける可能性も

 2023年の大きなポイントは、FRBの利上げがどの時点で終了するかです。利上げは、市中に出回るお金の量の減少につながるので、株価にとっては、マイナス材料と捉えられます。
 2022年、米国は41年ぶりとなる高いインフレ率に見舞われました。このためFRBは2022年3月の米連邦公開市場委員会(米国の金融政策を決める会合、FOMC)から直近の12月まで7会合連続で利上げを実施しています。このことが、2022年の米株安に繋がったと考えられます。

 利上げにより米国のインフレはピークアウトした可能性が高まっています。FRBも12月のFOMCで、2023年5月のFOMCで利上げを終了する見通しを示しています。もちろん、利上げが2023年5月に終了するのかは、今後の経済指標次第です。
 仮に株式市場にとって弱材料となる利上げが2023年の5月に終了するならば、米国株が2023年の最安値を付けるのは、5月までの間となる可能性があります。

好業績株や割安株に注目が集まるか?

好業績株や割安株に注目が集まるか? | PayPay証券
好業績株や割安株に注目が集まるか?

 利上げの終了は、株式市場にとって好材料です。
 ただ、パウエルFRB議長は12月のFOMC後の記者会見で「歴史は時期尚早な金融緩和を強く戒めている」と述べており、利上げが停止しても、利下げの開始までには 、時間が掛かりそうです。
 政策金利が高止まりするならば 、2022年12月のFOMCで示された政策金利見通しでは、今回の利上げ局面における最後の利上げは2023年5月ですので、2023年の中ごろから後半に掛けては、将来性を買うというよりは、足元できちんと利益を出している企業や割安に放置されている企業、生活必需品を扱うような企業などが注目を集めるのではないでしょうか。

成長株が再び脚光を浴びるのは秋以降か

成長株が再び脚光を浴びるのは秋以降か | PayPay証券
成長株が再び脚光を浴びるのは秋以降か

 その一方、設備投資のためなどに資金調達が必要な傾向が強い成長株にとっては、金利の高止まりは、逆風となりそうです。
 成長株が再び脚光を浴びるのは、利下げのタイミングが近づいてきた時ではないでしょうか 。時期的には、早くても8月のカンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール)でパウエルFRB議長から利下げに対する何等かのメッセージが発せられるケースではないでしょうか。
 ただ、経済指標次第になりますが、これまでパウエルFRB議長の発言を聞いていると、利下げが本格的に意識されるのは、2023年11月のFOMC以降と考えています。

大統領選の前年は株高の傾向

大統領選の前年は株高の傾向 | PayPay証券
大統領選の前年は株高の傾向

 最後に、2023年の株式相場を理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則、いわゆるアノマリーの面から見ていきます。

 2023年は、米大統領選挙の前年にあたります。米大統領選の前年の⽶国株は、上昇する割合が⾼いと⾔われています。これは、現職⼤統領が再選を意識して景気刺激策を打ち出すことが多いためです。米国は、利上げの影響から2023年は景気が減速する可能性があり、バイデン大統領も再選に向けて何かしらの景気刺激策を打ってくることが考えられます 。

 これらを考えると、2023年の株式市場は、前半は利上げの影響から軟化しやすいが、年後半に向けては、徐々に買いが優勢となる可能性があります。

記事作成日:2022年12月26日

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ライター:佐藤 隆司(プロフィールはこちら

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