米国株は、金利政策と景気動向次第か
<5月:米国の主要スケジュール>
5月の米国市場は、引き続き金融政策の行方と景気のゆくえが焦点となってくると思われます。4日には政策金利が発表されますが、関心は「6月以降の金利引き上げが停止されるかどうか」に移っています。銀行破綻による金融不安は後退していますが、各種の経済指標からは米国景気の後退懸念が台頭しており、米国株の上値を抑えているようです。
米国の決算発表は上旬から始まり、中旬にはほぼ一巡します。個別では、日本時間5日に発表されるアップルの決算が注目されそうです。
一方、「セルインメイ(Sell in May)」という相場格言(アノマリー)があり、これは株は5月に売って利益を確定した方が良いという経験則に基づく格言です。
なお、主要企業の決算発表予定日(日本時間)は以下の通りです。
GW明け後は決算発表後半戦、選別物色が進行しやすいタイミング
<5月:日本の主要スケジュール>
5月相場は大型連休明けに上場企業の決算発表の後半戦が本格化します。決算発表は12日に約1,000社の上場企業決算が集中するピークを迎えて、15日でほぼ一巡します。サプライズ決算を発表した企業は、素直に買われる展開となりそうです。
主要企業の決算発表予定日は以下の通りです。
10日のトヨタ自動車の決算内容と今期の会社計画が注目されますが、今年は三菱商事など大手総合商社の動向にも注目度が高まりそうです。大手総合商社株を買い増して注目された米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏が4月11日に来日し、さらに日本株を買う可能性を示唆したことが、4月相場のサプライズ材料となりました。総合商社だけでなく、次のバフェット銘柄探しへの期待と思惑が膨らんでいます。
記事作成日:2023年4月19日
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