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【火曜】おすすめのドラマ

週別テーマ、火曜日は『おすすめドラマ』という若干広い範囲にしてみました。
ドラマはもっぱら海外ドラマを見ているのですが、その本数もそれほどないのと同じものを繰り返し見るタイプなので余計です。
日本のドラマも昔は見ていたのですが最近のものはテレビを見なくなったのもあってよく知りません。

そんな人間がよくテーマにしたなーと思いましたが、まあでも身近なものではあるんじゃないかなということでやってみることにしました。

というわけで、ひとつ目はこちらにしました。

『名探偵ポワロ』

原作を読んでいなくてもこちらを見たことがある、という人は多いだろうと思います。
原作をすべて『カーテン』まで完走するという目標を数年前に達成し、ファンは喜ぶとともに終わってしまったということでなんとも言えない気持ちにもなりました。

特に『カーテン』はポワロの文字通り最期の事件でもあるので、物語はすべての始まりであるスタイルズ荘でヘイスティングズが老いて変わり果てたポワロと再会する描写から原作でも始まるのでその時点でつらさがこみ上げてきます。

しかし『原作を最後まで』を目標にしていても果たせなかったドラマを知っている海外ドラマファンからすれば、最後まで完走したということはそれだけでも快挙ですし、その内容も独特の演出を加えながら見ごたえのあるものにされており、なによりも先日サーの称号を得たデヴィッド・スーシェのポワロ役が原作から飛び出したかのような演技で素晴らしかったです。

そしてここで注意ですが、最近なにかと『原作に忠実でないものはゆるされない』と考える風潮が見受けられますが、そういう人にはおすすめできません。
なお、それは名探偵ポワロに限りません。
原作をそのままではボリュームに欠ける、大衆受けには物足りないかもしれないと様々なアレンジが加えられています。
逆にドラマしか知らない人が原作を読んでポワロが一人称で「ぼく」「おれ」を使っているシーンを見たら驚くのだろうと思います。
そのくらい、原作とは違いがあります。

それでも、ドラマはドラマとしての魅力が十二分にあります。

日本の場合は、そこに吹き替えも加わり、デヴィッド・スーシェ本人から「わたしよりもポワロらしい」と評された故・熊倉一雄さんが最後まで演じきられたことがとても大きいです。
だからこそ完走してまもなくの訃報にはショックを受けたものでしたが。

すべての話が完璧だ、とは正直言いません。中には「うーん」となるものもあります。
それでも『名探偵ポワロ』は名作ドラマだとこれからも言い続けると思います。

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