凡庸写真雑記「山下"薔薇”公園」
最近、やぶようで横浜に行くことが多い。
いいかげん写す場所がなくなるのではと不安な面持ち。だけどまあ、何事も一期一会。新鮮な出会いは必ずあり、それを大切に写真へ変えていくのが、創造者というもの。
ついこの間行ったばかりの山下公園へ、性懲りも無く再び訪れた。
とりあえずは青い空と海、それと、停泊している船舶でも写そうと中に入る。
すると目の前に、生まれてこの方見たこともないほどの数の薔薇が咲き誇っていた。
幸福にも薔薇の季節に出逢ったようだ。
公園の一区画が薔薇園になっており、晴天の昼時、人が薔薇以上に人がごった返し愛ていた。
気分は一気に上がり、最近はあまり出番のなかった愛用のNikon Z6を手に、あちこち歩きながら薔薇を引いては寄って撮り歩き。
やはりここまで見事な薔薇の園、立派な望遠系のズームレンズ、きっと大三元を付け、熱心に撮影している方が何人か。同じようにカメラをぶら下げていることが気恥ずかしく、自然と離れ我関せずで撮影をしてしまう。
大抵の人が、スマホを片手に熱心に撮影していた。今やスマホで撮りさえすれば、見事な現像を自動で行なってくれ、下手なカメラよりもよく写る。
こだわらなければボケットの中のスマホこそ最高最強のカメラ。どうせ、SNSで貼り付けて知り合いに送るぐらいなのだから、普通は十分。
そう思いつつ、居並ぶスマホを片目で見ながら、意地でもiPhone12 pro maxはポッケットにしまい、Nikon Z6を構えて撮り続ける。こだわりなのか、浅はかなのか。はたまた、浪費なのか、腕とセンスを棚に上げて、身の丈に合わぬミラーレスを手にする愚かさ。
しかし、華やかな花々はNikonZ6、NikonZレンズの高い性能が遺憾なく発揮される。フルサイズと高性能なZレンズは伊達ではない。それ相応の効果は間違いなくある。
精細な描写、確かな色表現。キットレンズでこれだから、もっとお高いレンズと、より高画素のZ7やZ9が欲しくなってしまう。到底手が出ないのに、そんな誘惑に苛まれる。
予定時間を大幅に超え、せっせと撮り続け。気がついたら帰る時間。それ以上に、足腰がキツい。もっと、撮りたかったが、泣く泣く山下公園を後にするのだった。
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