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皆が、僕が、望んでいた小型軽量大三元28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryが発表された。

SIGMAがまたまた興味そそられるレンズを出してしまいました。ついこの間、これぞ自分史上最適最強のレンズだとSIGMA45mmf2.8をα7IIと一緒に手に入れたのに、それを毎日喜び勇んで使っている日々を過ごしているのに、早々と浮気心、いや本気心が湧いてきてしまいました。

SIGMAが小型軽量の大三元レンズ(いまだにこんな言い方するのだろうか?)を発表したのです。

広角と望遠が少し少なくして、その代わり格段に小さく軽い、そして、手頃な値段のレンズ28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryを作ったのです。

カメラが小型でも、性能の良いレンズは巨大で重量級。それが常識でした。主要なカメラメーカーは仕方がないだろうと、矢継ぎ早に世に出しています。レンズ性能を引き出しやすいミラーレスを生かすためなので決して間違ってはいません。

だけど、僕たちが望んでいるのは、よく写るのは当たり前で、軽いミラーレスを生かせる軽くて小さく、できれば手頃なレンズです。(少なくともこの僕は)

デカくて大きくだけどよく写るレンズと、小さくて軽いミラーレスの真ん中にすっぽり収まるニッチでヒットなレンズを作るレンズメーカーが今や熱いくておもろい。

確かに、プロやハイアマチュアなら無理して大枚叩いて重たいレンズを買うだろうけど、少しばかり色の濃い趣味を味わいたい僕みたいな人間には、小ささ軽さ手頃さは喉から手が出るほど欲しい。

なんだかSIGMA。わかってるねえ〜なんて偉そうに語ってしまうほど、嬉しいレンズです。

話は戻りますが、今、45mmf2.8を使っています。とても気に入って十分満足をしてはいますが、人というのは欲深いものです。あまりにも具合が良いと、もう少しだけでも他のものを余計に欲しくなってしまいます。

最近ではもう一本望遠か広角のレンズが欲しくてうずうずしています。到底、めどは立たないのですが、僕の性格からすると非道の限りを尽くしても、手に入れてしまうかもしれません。

ついこの間までは、新しく手に入れるのなら同じSIGMAの単焦点。今使っている同じContemporaryシリーズからと決めていました。作りは素晴らしいし、何より絞りリングが付いている。

全ての画角で揃えられたら、この上ないほど素晴らしい写真の世界が広がるはず。そう夢想してニタニタ笑いをしていました。

が、潔く単焦点二本、三本を懐に入れて堂々写真道を突き進む、孤高の料理人みたいな生き様に影が落ちてしまいました。そう、あの空に浮かぶ黒点怪事件が起きてから。

ミラーレスはとにかく埃にめっぽう弱い。センサーに気がつけばどんどん埃が付いて、キレの良い精緻な画像が埃まみれになって、青い空が黒いシミで一面覆われてしまう。誇り高いSONYは実に埃に弱いのが分かったのです。

それを思うと、埃が多い街角のスナップの最中、レンズを入れ替わり立ち替わり付け換えることが恐ろしくなってしまいます。換えるにしてもかなり慎重にやらねばなりません。

それなら、一本で満足いくズームにした方が良いのではないかと思い始めました。でも、そこで問題です。ズームだと大きくなる。重くなる。せっかく単焦点で軽く小さく小気味よく撮影できていたのに、その幸福を捨ててしまってまで、ズームに手を出す価値はあるだろうか。

そんな気持ちを察するようにこんなレンズをSIGMAが出してしまったのだから、気持ちがグラグラと揺れてしまうのは仕方がない話です。

恐ろしいことに、45mmを生贄にして、(購入の足しにして)28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryという稀有な、そして多くが望んだろうこのレンズを一本手に入れた方が、当分の間、僕のカメラ人生が幸福に満ちるのではないだろうかという思いに取り憑かれてしまっているのです。

いけない、いけない、あまりにも恐ろしい思いに取り憑かれている。それほど、自分の理想に限りなく近いレンズが世の中に出た。その事実に小舟の如く翻弄されている僕の写真心なのです。

今はまだ妄想の域を出ていませんが、実物を見、作例を確かめたら、この妄想が現実に変わるかもしれません。財布にお金がからっきしの僕にとっては、背筋が凍るほどの恐ろしい話です。


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