凡庸雑記「写真家」
いつものようにYouTubeで写真家の渡辺さとるさんの「2B Channel」を観ていたら、写真家はと言えるのはどんな人なのかと、話していた。
普通に考えると、人様に“写真家”と言えるのは、写真を撮ることで、それだけで、生活していける人だと思う。それこそ、プロの写真家の証明。
でも、渡辺氏は生活していけるかどうかは、お金を儲けられるか否かは関係ない。自分自身で写真家として自覚があり、創作し続けさえいれば、立派な写真家と語っていた。
それに、今の時代、写真家としての看板を掲げ、写真だけで食べていけるのはほぼ不可能。誰もが高性能のカメラを手に持ち、写真を撮れる。供給が完全に需要を超えてしまった状態になっている。
写真家も、写真だけでなく、動画やYouTubeでコンテンツ配信、セミナーなど複数掛け持ちしながら、価値を上げるための工夫をし続けなくてはならない。
とてもびっくりしたのが、ぼそっと、森山大道氏も写真だけで食べていけるようになったのは、60歳からだったと呟いていた。
写真では食べられない、特に街角のスナップでは、全く食べていけない。の流れから森山氏の名前が出た。世界中で信奉者の多い名写真家の森山氏でも、そうなんだから撮りたい気持ちや、写真で表現したい気持ちを、お金の多い少ないで判断できないし、それを秤にしてしまうと、別のものにとっとと走り去った方が、正解ということになる。
そんなことで、単純に写真で食べていけないから、写真家じゃないという判断はできないという話でした。ちゃんちゃん。
でも、大好きな写真撮りで、胸張ってご飯を食べられるようになったら、それこそ、夢のように幸せだろうなあ。わたしゃ、夢のまた夢だけど。
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