人生最後はズームか単焦点か
ズームか単焦点か
次に欲しいのは高性能のズームか、単焦点か。
財布事情が限られているので、どちらかにしなくてはいけない。
最近、Nikon Z 24-120 f4の評判がすこぶる良いので、これ一本あればありとあらゆる場面で撮影ができるなぁと、気持ちがぐらついている。
近所のカメラ屋で実物を手に取ってみたけど、かなり作り込みガッチリしている。さすがNikonと言えるレンズだ。贅沢を言わなければ、何が来ようがZ9であろうが、これ一本が有れば、全てが撮れる守備範囲を持っている。
単焦点の代え難い魅力
でも、単焦点の潔さと、小さいf値からのボケは、写真を趣味としている人間には、何よりも変え難い魅力である。
ときどき、ボケは必要ないと言われる御仁もあるが、溶けるようなボケ味と、滑らかな色合いは、個人的に手に入れたいものの一つだ。
ただ、あまりにも24-120が完璧なので、あれこれ買う余裕がないのなら、単焦点の描写は諦め、素直にズームを選んだ方が、自分も写されるもの達も、幸福ではないか。そう、誘惑されている。
昔の写真を眺める
そんなことを考えつつ、昔の写真を眺めていたら。
かなり昔、NikonD7200に一番安い50mmレンズを着けて、花を写した写真が目に留まった。
APS-Cだし、見事なまでの撒き餌レンズだし、そんなもんで良い写真が撮れるはずはないと、侮っていた。当時も、こんなもんか。フルサイズならもっとすごい写真が撮れるんだろうと、モヤモヤしていた。
だがしかし、今フルサイズカメラを手にして、改めて当時の写真を見るに、これも結構芸術じゃない?と、正直なところ感心している。
ピントもピッタリあっているし、背景はスッとボケ、主人公を際立たせている。(今見るに、もしかした、いや、Nikon Z6よりピントが合うかもしれない)
こんな芸術作品を見てしまうと、やっぱり、不便でもお金が必要でも、一本は単焦点が必要か。と、考える。いろんな場面に対応できないし、あちこち動かないといけないし、不便だなぁと思うのだけど、ここは清く人生最後の一本として、単焦点を手に入れるしかないだろう。
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