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とりあえず始めてみる⇒行動して初めて見える風景がある

直感でやりたいことをやり始める。行動が感覚に理由をつける。説明は難しい。してもいいんだけど、それだけではない。分かってから来るよりも、来てから分かってほしい。

「鋸南エアルポルトってなに?」

いろいろな人からそう聞かれる。クラウドファンディングのページで分かりやすく書いたつもりだが、ほとんどの人は全くわからないらしい。僕の表現力の問題はあるにしても、原因はそれだけでない。僕だってそれを解釈しているところなのだから、わからないかもね。

パクチーハウス東京を開くと言った時は「意味不明」ではありながらも「飲食店」を開くんだということは伝わった。PAX Coworkingを開いたときと、シャルソンを始めたときは、意味が分からないと怒られた。当時のスタッフから呆れられたのは社長としての僕の力量不足であることは間違いない。しかし、それは始めた時に完成していないのだ。

コワーキングもシャルソンも、参加した人はやってみて面白さに気づいた。やらない人は気づけない。始めた僕ですら、コワーキングの面白さに気づくのに数ヶ月かかったし、シャルソンは走り終える頃にようやく意味がわかった。パクチーハウス東京のお客さんの多くも、何度か食事をしに来て、そこが単なる飲食店でないことに気づいた。

鋸南エアルポルトは11月20日にグランドオープンした。前夜祭と称してパーティをして日付が変わったときにテープカット。10月1日に物件を借りた日から毎週飲み会を設定することで、鋸南エアルポルトで何が起こっていくかを表現した。説明はほとんどしない。聞かれたら、思いついたことを話すだけ。

グランドオープンに合わせて来ポルしてくれた友人が、訪問したことをFacebookに投稿してくれた:

鋸南エアルポルトって何?と聞かれても説明出来ません笑
興味があれば来てみて下さい。

僕には構想がある。だから、450平米もある物件を借りようという気になった。しかし、それは日々変わっている。たくさんの人の意見や感想を聞き、また、たまたま聴いた音や世界のニュースにすぐに影響を受けるからだ。10月以降、30人以上が僕を鋸南町に訪ねてくれた。そのうちの3割ぐらいは、僕の話を聞いていないように見えた。その代わり、あれをしたいこれをしたいと語ってくれた。

鋸南エアルポルトには自由がある。僕は自由にふるまう人を見て、うなづくだけでありたい。自由でなく勝手な人は追い出すが、自由な人は歓迎する。

最後に、鋸南エアルポルトの名前の由来ぐらいは書いておこう。エアルポルトはアルファベットで「AIR-port」と書く。アーティストインレジデンス(AIR) がある空間であり、人が集まる港(port)でありたいという意味を込めている。また、近くにある保田漁港も意識している。

エアポートでなくエアルポルトと読む理由は、まず空港と勘違いされないため。成田、羽田に次ぐ鋸南エアポートを別途作ることはあるかもしれないが、現時点では「なんで空港なの?」という愚問を避けるためだ。「AIR-port」をインド英語読みしたのがエアルポルトで、各人には大いに巻き舌で発音してもらいたい。「paxi」の時もそうだったが、新しい言葉を作り、そこに魂を吹き込んで行く。

本記事は、鋸南エアルポルトのグランドオープン(2019/11/20)の直後に書いたものです。

https://youtu.be/xQ7ei3AsQJk

パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。