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AI・データサイエンス周りの気になったニュースに、適当にコメントする(23/9/5)

AIの次なる波は「マルチビュー」らしいです。

1つの事象について多面的なデータを持たせることで、より事象に対する理解を深めようということですね。
記事の解説を見ると、今のAIは群盲象を評すのように、一面しか見ていない。(まあ、確かにそうか)

現在のAIプログラムは、そうした多様なデータを世界に関する別々の情報として扱い、情報の関連付けはほとんど、あるいは全く行わない。ニューラルネットがテキストや音声といった複数の種類のデータを処理するとしても、せいぜいそれらのデータセットを同時に処理するだけだ。複数の種類のデータが同じ物事を対象としていることを理解して、それらを明示的に関連付けるわけではない。

もしAIがマルチビューになって、”象”が見えたとしたら、悟りを開いちゃうかもね。


データ共有というのは、ビッグデータの広がりと合わせてずっと言われているテーマですが、国際的な組織ができたり、実際に動きが進んできたりと、また話題になっているようです。

いくら、「データは現在の石油」であり、「石油と違って独占することではなく、共有することで価値が上がる」といっても、誰もが自分が相手よりも得をする形で”共有”をしたいと考えてしまうのでしょう。
国際の平和及び安全を維持するための国連、自由貿易により世界経済の再建と発展を目指したGATT(WTO)、人類の社会課題解決を謳うSDGs。それらでさえ、一皮むけば欧米または先進強国の地位や利益を高めるために使われているケースが多い。(または、そうでない場合は内部の対立により機能不全を起こしている)

データ共有も、記事によると次のような様々な組織が乱立しているようですが、当初の目的は崇高であっても、得てして利益というものが絡んできて、目的も変わってくるのではないでしょうか。

データ主権を掲げるIDSA(International Data Space Association)、クラウドでの分散共有(Federation Service)を進めるGAIA-X、自動車でのデータ共有の仕組みづくりを進めるCatena-X、Catena-Xの仕組みの上に実際のマーケットプレースやアプリケーション展開を行うCofinity-X、Catena-Xの取り組みを土台にデータ共有を製造業全体に広げていくManufacturing-Xなどの主要な組織が取り組みを進めている。

ただ、それが悪いという聖人君子的なお話ではなく、そういうことを理解したうえで如何に自分・自組織・自国にとって利益を確保していけるのか。
そういう交渉・調整ができる能力が、データ共有に限らず必要なのでしょう。

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