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所長日記4 : G.O.A.T.に学ぶ、学び続けることの重要性

本日の日経新聞の特集「2030 GameChange」で「学び直し、GDP5兆ドル底上げ」という見出しで、リスキリング(学び直し)の重要性が書かれていました。

記事では、米国では大学で学ぶということだけではなく(またはその代替として)、企業が提供する職業実習プログラムで、データ分析やソフトウェア開発などの、人材不足が顕著な領域のスキル取得を実現しているとのこと。

しかし、残念ながら日本に目を向けると

情報処理推進機構(IPA)によると「実施も検討もしていない」と答えた日本企業は、46.9%と米企業の5倍近くに達した。

ということで、日本でのスキル獲得拡大が重要だとされています。


では、そのために日本ではどのような方法がいいのでしょうか。
もちろん記事で書かれている「政府による支援プログラム」も重要だと思うのですが、私は学び続けることを「当たり前」に変えていくことが一番なのではないかと考えています。


日本人の大学進学率や識字率の高さを上げるまでもなく、日本人は「学ぶことが好き」な民族?と言われます。しかし、なぜかそれが仕事を始めると、パッタリと学びを止めてしまっている人が多いのも、記事の通り事実です。

私見ですが、誤解を恐れずにいえば「学ぶことが好き」なのではなく、「みんなが学んでいるから、学んでいる」のではないかと思うようになってきました。

これは、以前教育プログラムを提供させていただいた企業の方から伺った話(一部表現は変えています)なのですが、

(20代後半のある社員は)大学までは、新しいことを学んでいて(採用時は)優秀な学生だった。
しかし仕事をし始めると、(勉強をしない)先輩から「「お勉強」好きは仕事ができない」みたいなことを言われて、自分もしなくなってしまった。
その結果、今更「学び直し」と言われても、モチベーションが全くあがっていない。

このように周りの環境が、学ぶか・学ばないかに影響してきています。
それでは、みんなが学び続けることを「当たり前」に変えていくためには、どうするか。


それこそがタイトルにあげたG.O.A.T.です。
G.O.A.T.とはヤギではなく、”Greatest Of All Time”の頭文字で、史上最高の
選手のこと。今日のニュースで、G.O.A.T.の代表格(?)である、NFLのトム・ブレイディが引退を発表したのですが、彼が00年にNFLに入ってから22シーズンもの間活躍できたのは、正しく「学ぶ」をやっていたからだと思っています。

彼の「学ぶ」エピソードで一番好きなものは、こちら。

タイトルからは、「学ぶ」と何も関係なさそうですが、その時点で15シーズン以上トッププレイヤーとして活躍し続けていたブレイディが、別スポーツで長く活躍しているイチローに「ストレッチ方法を学びたい」とお願いしたというエピソードです。
NFL選手の平均活躍期間は、一節には3~4年と言われています。
それを大幅に上回る期間活躍しても、まだまだ貪欲に学び続けたブレイディ。

そんなヒーローが天の才能ではなく、努力して学んでいるからこそ活躍し続けることができている。そんなエピソードは、もしかしたら「水面を優雅に浮かぶ白鳥も実は水面下では必死に足をもがいてる」的なことで、見せないほうが美しいのかもしれません。

しかし、スポーツ選手も、ビジネスパーソンも、学んでいる姿をもっと見せていくことで、「学ぶのが当たり前なんだな」となっていく。
その様な変化を、世の中に生み出していけるようになりたいです。


では、また。
次回の所長日記で。


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