『継続するコツ』をちょっと読んだ

はじめに

僕は、継続こそが何よりも苦手な男である。小学生の頃から、なにかと妥協して、諦め、屈辱を味わい、また何かを始め、諦めるということを繰り返してきた。

そんな僕にも、入れる保険、もとい、継続する方法があるんでしょうか?...いや、わからない。そんなものはないだろうという超自我の声も聞こえる。

でも、まずは読んでみようというイドの欲求が通ったみたいだ。僕は知らない間に『継続するコツ』をアマゾンでポチっていた。

『継続するコツ』


継続するコツ。単にそう言ってしまえばなんだ、自己啓発みたいなもんか。と相手にされないかもしれない。坂口さんごめんなさい。

でも、普段から超自我の要求が通りやすい僕の脳内戦争において、この手の自己啓発はイドが主張し始める前に検閲され、脳内に入ることすら許されないだろう。

しかし、時には超自我が妥協することがある。今回もそのパターンだ。普段あまり主張しない僕のエゴ、すなわち自我が待ったをかけたのだ。これには超自我は口出しできない。晴れて主張が通ったイドは喜んで本を手に取った。(おかげで本来行く予定だった歯医者を延期せざるを得なかった)

さて、なぜ今回それをオーケーしたのか。理由は、これを書いた著者が、僕が最も尊敬しているであろう坂口恭平さんだったのだ。
彼は何度かTwitterでもnoteでも言及しているが、ニートだった僕が自殺願望を振り捨てて生きるようになるのに貢献してくれた方で、畑をやり、仕事を得、趣味を増やし、生きる楽しみを僕に取り戻させてくれた方なのである。
その彼が、以前noteで発表していた文章たちが本になった形である。

この本はnoteとほぼ同じ内容が書かれているのだが、それこそが僕の超自我がNGを出していた理由だ。なぜnoteで読んだものをわざわざ本で読む必要があるのか?

問い詰められたイドはこう言った。
「坂口さんは命を助けてくれた人だぞ?1760円はそれに比べれば安いとは思わないのかね?それに、お金の学校の入学金10万円も踏み倒したくせに、お前の辞書には恩という文字はないのかね?」
さあこれを傍から聞いていたのは自我。口を挟んで曰く、「それもそうだ。今回ばかりはお前の勝ちだ、読んでくれたまえ」

こうして僕は『継続するコツ』を読むことになった。

さてさて、僕は同じ内容をnoteでも本でも読むことになったが、実はもう一つ理由があった。僕は文学フリマというイベントを数週間前に知った。これは簡単に言うと沢山の本が並ぶ、本版のコミケみたいなものだ。(注:僕はコミケに行ったこともなければそれについてたまに流れてくるツイートを読んだぐらいの人なので、かなり適当なことを言ってます、ご注意ください)

それに本を出しているさくらいみかさんというアマチュア(?)クリエイターさんのバズったツイートをたまたま見て、文学フリマを知った。その時興奮した僕は、いつか本を出してみたいという夢を持った。

そこへ舞い込んできた坂口さんの新刊情報。一度自費出版というものがどんなものか見てみたいと思っていた僕は、迷わずアマゾンの購入ボタンを押した。

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感想


そんなこんなで届いた本を、軽く読んでみた。まだ2章の途中までしか読んでいないので、これを感想文として発表するのはなんだか違和感というものを感じるのだが、それでも出してみるのは、『継続するコツ』を読んだからである。

詳しくは是非本やnoteを読んでほしいのだが、 こういうことをひたすら続けることの大切さというものを、この本から学んだのである。

何も完璧な原稿を仕上げなくてもいい。僕はそのぐらいの気持ちで書くことにした。noteは僕がマスターベーションをするための道具であり、いわゆるASDを持った僕にとっては、よくやって”しまう”一方的な会話を自分から”する”場である。

特に落ちがなくてもいいし、読みたい人が読んでくれるもの。そう捉え直すことにした。
そう考えるとTwitterも同じようなものと言えるかもしれない。
言いたいことを言い、それを受け入れてくれる人がフォローしてくれる。そんなもんでいいんじゃないの?そう思わせてくれる良著であった。(まだ半分ぐらい残ってます)

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