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色の好みと性格「他者評価」と「自己評価」の関係

「色の好みと性格の関係」をより踏み込んだものとして他者評価と自己評価を調べるために、色彩研究会マガジンを購読してくださっている皆さんを対象にアンケートの依頼をいたしました。内容は下記の通りです。

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知り合い・家族の好きな色と性格の関係について他者評価と自己評価について調査したいので、身近な方の性格と好きな色の関係を教えてください。

1、対象者の性格(あなたから見た対象者の性格・他者評価)
2、対象者自身が思っている自分の性格(自己評価)
3、対象者の好きな色上位2色(1色でもOK)
4、対象者の嫌いな色

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今回のアンケートによる調査は「A:自分も他人も知る自分の性格」と「C:自分は気づいていないが他者が知っている自分の盲点の性格」が好きな色から想像できる性格(P: personality)とどのように関係しているかを調べようと思ったものです。PはAに寄るのか、Cに寄るのかを調べることにより、Pが性格傾向を表しているとすると、色と性格の関係はそもそも正しいのかという検証と、好きな色からみる性格傾向は他者評価、自己評価のどちらが正しいのかが見えてくるかも知れません。また、このデータを分析すると色の好みから性格を紐解き「D:そもそも誰も気づいていない性格が眠っていることがわからないか」というところまで考察が進められる可能性を考えました。この調査の発案者は研究員の「にじまるさん(ライダー)」で、好きな色を通して自覚と他者認識の差を見ながら、「C:自分は認識していないが他者が知っている自分の盲点の性格」が明らかにならないかという相談から始まったものです。

まず「質問3」から推測される性格Pと「質問1:C(他者評価)」「質問2:A(自己評価)」を比較して、評価をしてみます。評価は(かなり一致している、一致している、どちらとも言えない、あまり一致していない、ほぼ一致していない)の五段階でポーポーが振り分けました。視覚化してわかりやすくするために、評価を数値化します。かなり一致しているから10点、7.5点、5点、2.5点、0点を振り分けて10点満点で見てみましょう。このやり方では結果を正しく評価しているとは言いきれませんが、これにより全体の傾向を視覚的に見ることができるはずです。厳密には質問1:C(他者評価)」の中には Cだけでなく、Aが含まれることもあります。

アンケートにより対象の人数 22名でした。
男性 10 女性 12の比率です。

質問1:C 平均7.4点 質問2:A 平均5.5点

という結果になりました。ここからわかることは「自分の気づかない性格は色の好みによって知ることができる可能性が高い」ということです。自分の性格を自覚している部分よりも、他者から指摘されている部分のほうが点数が高く、これは本来の性格である可能性が高いということになります。性格心理学の世界では、「自分のことは自分が一番知っているということは間違いで、自分のことは自分ではよくわかっておらず、他人から指摘してもらうことのほうが正しい場合がある」とうことがあります。今回はPが正しい性格を表しているという仮説下では、自分で把握している性格A(B)よりも、C(D)のほうが正しい性格を表現している可能性があるということがわかります。色の中にある心理イメージ(性格を構成する要素)を知れば、より正しい性格を読み解ける可能性があります。

ではさらにこのデータを男女別の詳しい分析をしてみましょう。すると、この分析からさらに面白いことがわかってきましたので、色彩研究員のみなさんと共有したいと思います。

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