心理学コラム/苦手なことをやってみる
人は得意なものがあれば、苦手なものもあるでしょう。人との関係構築が得意な方もいれば苦手な方もいるはずです。文章を書くことが得意な人もいれば苦手な人もいます。私のようにネットフリックスを観るのが得意という珍しい能力を持っている人もいます。
高度成長期、産業が発展していく事態には、一人でなんでもできてしまうマルチな人間が重宝されました。時間と人手が限られる中で、マルチタスクな人がいればどんどんと色々なものが進みます。ところが、産業が成熟し専門性が強く求められてくるようになると、マルチな人は必要なくなってきて、より詳しい専門家が必要になってきました。
また、人の認知特性も変化しています。近年、人の認知能力は総合的に低下しており、より特徴が際だつものに目がいき、見えない行間や背景を読む力が低下しています。便利な社会になって使う機会が減っているからです。そのため、より特徴が際立っているもの、わかりやすいものを評価する傾向になってきてます。
すなわち、現代では「なんでもできるよ」というマルチな人間よりも、専門性の高い人を求められる傾向が強くなっていて、人の評価基準も特徴が強いものをより強く印象に残してしまう傾向があります。すると「長所を伸ばす」「得意なものを極めていく」ことが、優れた人として評価されやすい、色々なところで求められるようになっているのです。
では、短所や苦手なものはどう考えれば良いでしょう。
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