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苦手な人、嫌いな人を分析する

あなたの周囲にも苦手な人や嫌いな人っているんじゃないでしょうか。特に会社で働く人々は強い利害感情で生きていることが多いため、苦手な人や嫌いな人はいるのではないでしょうか。たとえば、保身のために無理難題を突きつける上司、人を踏み台にし、適正に評価もしない先輩、自己の利益のために好き勝手にやる後輩やや部活など、そんな人々との人間構築は本当に難しいものです。人間関係が嫌で会社に行きたくなくなるケースも多いはずです。


ポーポーがおこなった『人間関係に関するアンケート調査』の中でもその様子はみてとれます。アンケート結果の中から会社で働く方(派遣・パート含)で、人間関係に悩んでいる人は51.2%。悩んでいる相手は、上司が33.4%、同僚が23.1%、部下が11.7%である。3人に1人は上司との関係で悩んでいるのです。
会社を簡単に辞められたらいいですが、この不景気の最中、転職は体力も使います。家族の理解も得ないといけません。そもそも、転職しても転職先の上司や同僚がよい人という保証はありません。結局、がまんして今の会社に残るのかと考えると、本当に憂鬱になってくるものです。しかし、がまんしていても物事の改善にはならないでしょう。苦痛の日々が続くだけ。そのまま放っておくと心をやられてしまいます。

ではどうすればいいのでしょうか?

性格が真面目で誠実な人ほど、物事を真剣に捕らえてしまい、心ない発言などに苦しめられてしまうものです。しかし、なにもしないで、そのまま「がまん」や現状の中で無理して「がんばる」ことは、あまり好ましいとは言えません。物事が改善するならまだしも、自分の心をすり減らすだけです。
この現状から抜け出すには、ふたつの推奨ルートがあります。

ひとつは会社を変えることです。大きなリスクを背負うことになるが、行き詰まった状態から物事を改善するのは非常に難解です。本当に自分がやりたいことを見つめ、自分個人の成長のためにも努力できるような仕事を探すべきです。人間関係の構築はまた最初からになりますが、今度は第一印象、第二印象を良いものに変え、うまく使って、今よりももっとうまく人間関係が構築できるチャンスはあります。今すぐとは言わなくても、それを視野に入れて行動することで、ほんの少しだけ方の重たいものが下りる可能性があるでしょう。


もうひとつは現状のままで、あなた自信が変わることです。発想を転換し、現状の関係改善に再度挑戦してみるのです。自分が変わるというのは、大変なことです。今までの自分が信じてきた考えを捨てることは、簡単にはいかないでしょう。でも、今こそそれを挑戦しないと、とても未来感のないことを続けることになります。最初からダメだと思わないで、まずはやってみましょう。やってだめなら。もうひとつのルートを選べばよいのです。もっと他のルートだってあるはずです。ただひたすら、苦しんでがまんして、無意味にがんばることだけは避けてほしいと思います。

どう自分が変わるかもいろいろな方法があります。ひとつは発想の転換をして、壊れそうな相手、苦手な相手のことをよく研究するのです。

「嫌いな相手のことなんて、知りたくない」と考えるのが普通の人間です。今までいろいろ考えても改善しなかったのですから、ここはあえて違うことをしてみましょう。


最初に相手の行動パータン、推測される性格、よいと思われる部分、好きなもの、嫌いなもの、家族のことなど知っていることを紙にまとめてみる。相手の性格の裏にあるものを知るには「色と性格の心理学」の1章、2章が参考になるでしょう。色を通して相手の性格をある程度絞れます。そして、相手を動かしている背景を探るのです。たとえば会社の上司なら「管理者として厳しく部下と接している」「自己の出世のために、部下を踏み台にしている」などである。すると今までどうしても我慢できなかったのに、すこし冷静に考えられることができるかもしれません。


「管理者としての責任感から、自分に厳しくあたっているのかもしれない」「家族を支えるために、無理して厳しくがんばっている」などが見えてくることがあります。すると、攻略の糸口がぼんやり浮かぶことがあるでしょう。「責任感の強い相手なので、過剰に報告をしよう」とか、「家族思いの人なので、家族の話をして場を和ませよう」などと見えてくるのです。
自分の発想を少しだけ変えてみることで、人間関係が改善に向かって少し動き出すかもしれないのです。

相手のことを知ると、相手に好意を持ってくる「熟知性の法則」の効果もあります。相手のことを詳しく研究することは、人間関係において役立つことが多いのです。

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