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グリッドマンユニバースがとても良かった。

グリッドマンユニバースを見てきた。控えめに言って、滅茶苦茶良かった。
以下、ネタバレがあるかもしれない。多分ある。

主人公の"記憶喪失"と、見ている私の"忘却"

復習総集編の上映とかあったらしいんだけれど、私は見れていませんでした。年度末が忙しかったからそれどころではなかったし。いや、そうじゃない。そこじゃない。とにかく、そんなだから、1作目SSSS.GRIDMANの記憶なんて大分消えかけていたわけです。裕太が記憶喪失になった事実に関しても、「え?そうだったっけ?」的な感じ。そう、裕太の記憶喪失と私の忘却がリンクしたんです。記憶が無いなりに巻き込まれていくという劇中の裕太のイベントが気持ちいい。これは意図していたのか、偶然なのか分かりませんが、新鮮な体験でした。

怪獣使いと仲間たちの"その後"

1作目SSSS.GRIDMAN、2作目SSSS.DYNAZENON、そのどちらの最終回もきちんと描き切った、少なくとも「結末が知りたかったら、映画を見に来るんだな、フハハハ!」という、オチを人質に取られる、身代金誘拐みたいな終わり方ではなかったように、少なくとも私は感じています。もちろん、もっと描いて欲しい部分はありましたが、お話としてはまとまっていましたし、ガウマの生死が曖昧に描かれたことに関しても、作品中で命が削れていっている描写があったり、そもそも最初から死んでいる存在であることが分かったいましたし。ダイナゼノンのコクピットにいるような描写とか、なんかこう、とにかくグリッドマンユニバースが無くても満足な感じに完結していたわけです。その上で、ダイナゼノンメンバーの"その後"がとても良くて。こちらは、まだ記憶が新しいので素直な懐かしさですね。大げさな振りとかが無い「ただの続き」感。ガウマとの再会もしれっとしてたり。でも、ちゃんと泣くんですよ、蓬。たまらん。

細けぇことはいいんだよ。

なんでこんなにノれたんだろうと考えたときに、やはり「熱さと勢い」があったことかなと思うんです。たとえば主人公たちの年齢。いわゆる3大特撮に中高生が中高生らしく出て来ることは、ほぼありません。あと、ぐだぐだ小難しい正義とか正しいとか、そういう話が出てきます。戦うことに関しても価値観がごちゃついて爽快感はありません。その点、今回のグリッドマンユニバースは、わりとシンプルです。お話も分かりやすい。こっちの世界を救うと別な世界が消えてしまうみたいな択一トロッコ問題も出てこない。敵だってやむをえない事情があるんだという葛藤も無い。怪獣が出る!暴れて街がヤバイ!戦う!敵が強くなる!俺たちも強くなる!殴り合う!勝つ!という実にシンプル極まりない流れ。ジャンプでも最近見ないくらいのシンプルさです。超気持ちいいです。バックでオーイシマサヨシの歌うテーマ曲が立て続けに流れてノリノリです。んでまたカッコいいんです。メカデザイン、アクション、合体の必然性、全部カッコいい。たまらん!ってなるわけです。疑問符が浮かんでも、すぐに倍量の感嘆符で押し流していくような感じ。ある意味、RRRと同じですね。

全てが救われる。

アカネがアンチに謝る、アンチは生んでくれてありがとうと伝える、ガウマは姫に会えて、裕太は六花に告白して、蓬はちゃんとサヨナラが言えて、現実の六花には友達ができていて…そういう小さな積み残しが無理なく回収されていく。さっきも言ったけれど、そこは無くても本編最終回には問題が無かった部分。アカネはSSSS.GRIDMANの最終回時には謝るような境地には至っていなかった。現実世界で立ち上がるので精一杯。アンチもそう。成長したから赦せるようになった。そういう「最終回から時間が少し経ったからこそ出来る、あのときは出来なかったこと」が綺麗に嫌味なく回収されていたように思う。あと、これは解釈が分かれるかもなんですが、裕太たちを巻き込みたくないと頑張って色々抱え過ぎた結果やらかしてしまったグリッドマンを助ける仲間たちっていう構図が、こう、社会人になって色々あったので妙に刺さりました。私もこんな風に救われたかった。というか、今回こうなったのって、SSSS.GRIDMANの最終回時に世界を1つ丸ごと独立させて救うという無茶をやった負荷みたいな解釈でも良いのだろうか。その結果、なんやかんやでSSSS.DYNAZENONへ分岐?だとしたら凄いというか、よく思いつくなぁ。

久々に「語り合いたい」作品。

考察だとかじゃなく、いや、そういうのも良いんですけど、子どもみたいに、あそこのシーンカッコ良かったよな!とか、Universe Fighterのグリッドマンがアクエリオンみたいだよねとか、そういうのがしたくなりました。皆さまはいかがですか。コメントとか下さい。せっかくここまで読んだんだから、もう少し仲良くしようじゃないか。

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