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【解説】来週の日銀会合・FOMCでドル円は上昇する可能性が高そう/3月16日

来週の日銀会合へ向けて、ドル円の見通しについて質問が多かったので、簡単にまとめておきたいと思います。

まず、前提条件として現状は円云々というより、ドルがどうなるか、ということですね。

来週18-19日の日銀金融政策決定会合では、おそらくマイナス金利の解除となるでしょう。これだけリークがあって、何もないというのは考えにくいわけで。

また、マイナス金利解除は実質的に0.1%程度の利上げに過ぎないわけで、5.25-5.50%という圧倒的に金利の高い米国の金利差を踏まえれば、直前直後はともかくとして、極端な円高・ドル安にならない可能性が高いです。

特に先週までは積み重なった円売りポジションの解消期待というのもありましたが、1ドル=146円台まで調整したことで、だいぶ減りましたからね。

CFTCの円売りポジション枚数

ご覧のようにCFTC(米商品先物取引委員会)の発表する投機筋の円ショート(円売り)ポジションは昨年11月以来の高水準から、だいぶ減りましたからね。

仮にここから急激な巻き戻しが入ったとしても、せいぜい145円ぐらいまでか。マイナス金利解除の他に、なんらかのプラスアルファ要因がなければ、おそらく147.00円ぐらいまでがせいぜいでしょう。

また、19-20日の日程で行われる大注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、ドット・チャート(金利見通し)がポイントとなりmす。1月、2月のCPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)の強い数字を踏まえると、より長期間、高金利が維持される可能性が高まっています。

少なくとも、粘着性の高いインフレを踏まえると、前回以上に利下げに前向きということが考えにくいため、このイベントではドル高リスクの方ありそうかなと。

ドル円(日足)チャート

基本的に日銀でサプライズがなければ、問題なく押し目買い継続でしょうね。流石に今の高値から強気で買っていく必要はないですが、やはり147円台に差し込んできたら、軽めには拾いたい。損切りは147.00円割れで撤退でしょう。

トレード的には、日銀イベント前には一旦利食いして様子を見ながら、日銀の発表にサプライズがなければ買いなおしてFOMCに突入、みたいな感じで良いと思います。

FOMCで大きくドル安に傾く可能性は低いでしょうからね。流石に1ドル=150円台から上を攻略していくには新たな材料が必要そうではありますが、150.00円前後ぐらいまでは見えているのが現状です。

それから、株については、円安・ドル高で日経平均にはプラスですが、やや米国株には厳しい流れが来るのかなと。まぁタカ派のFOMCを織り込んでいるので、やれやれでの買い戻しがあれば期待したいですが、やや上値は重たくなっている印象です。

米国株はしばらく調整しやすいので、より押し目待ちにシフトしておいた方が良いでしょう。

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