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2022年の株価相場展望と投資方針

米国、NY市場は大晦日もオープンなので、まだ1日を残しているわけですが、去年と今年を振り返ると非常に強い相場でした。

去年、コロナ・ショックとなった2020年は株価がV字回復し、ナスダック総合指数は+40%超と圧巻のパフォーマンスでした。安値からは+90%近い値動きとなり、コロナ禍でデジタル化が加速したことをまざまざと見せつける結果となりました。

そして、今年はS&P500指数が+30%近い数字を記録。去年は+15〜16%とナスダックに比べれば冴えない値動きでしたが、2021年は飛躍の年となりました。

米主要株価指数(SPY:S&P500、IXIC:ナスダック総合、DJI:ダウ平均)

S&P500指数のパフォーマンスというのは平均すると+8〜9%程度なので、ここ2年の値動きは滅多に見られない非常に力強い値動きを記録したと言えるでしょう。


で、過去を振り返ったところで、いよいよ来年、2022年はどうなるのかという話ですが、ご存知の通り、FRB(米連邦準備制度理事会)を中心に世界の中央銀行がテーパリング(緩和縮小)や金利の引き上げを行うことが予想され、いよいよ金余りから引き締めに動くとされており、株式市場については悲観的な見方も多いのが現実です。

もっとも、それでも金融機関の多くは、歴史的な金余りと米国の経済成長が継続、一方で中国などの成長は減速していくことなどから、引き続き米国株は買われやすいため、平均的なパフォーマンス、S&P500指数で+10%程度の伸びを想定しているところが多いです。マイナスになると予想しているのは少数です。

したがって、2022年も引き続き投資を継続していくことが重要と言えるでしょう。ただし、去年や今年ほどのパフォーマンスにならないことが見込まれているわけですから、安易にFIREを目指すのではなく、投資はやや控え目に、本業でしっかり資金を蓄えることを目標にしたほうがベターでしょう。

まぁ来年はバイデン政権の2年目、中間選挙のシーズンで、アノマリー的には株のパフォーマンスが悪くなる年ですからね。そこで火がついて3年目、4年目は盛り返すというのが定番ではあります。日本と違って米国は株式に資産を投じている人が多いので、株価を上げるのは至上命題ですからね。

戦略としては、ポジション7〜8割・キャッシュ2〜3割ぐらいにして、相場が大きく動く、指数で5〜10%の下落といった押し目のチャンスがあれば資金を投じていく。相場が戻せば利食いして、ポジション7割・キャッシュ3割ぐらいにして、押し目を待つ。つまり、ベースとなるポジション7割をキープして、残り3割の資金で押し目買い→利益確定の繰り返しが良さそう

下げ止まらなければ、本業に精を出して現金を稼いで、喜んで株式市場に投じていけば良いだけです。おそらく、FIREなんて夢を見れるほどの相場にはならない可能性が高いですから、来年は少し慎重に、本業を頑張っていきましょうということで。

コロナ・ショック後からS&P500連動型ETFを毎月積み立てるだけで+60%超という資本主義のバグ…2022年はそういう相場にはなりにくいと思われますので、あまり夢を見過ぎないで粛々と投資したいですね。

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