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理想以外の人生を楽しむ準備をしてみる
理想通りでなくなったとき
理想の人生を描き、それに向かって進む。それは、素敵なことです。ただ、理想通りの人生を進めるとは限りません。むしろ、想定外となることも多いのではないでしょうか。
そんなときに、その想定外の自分の人生を、理想から外れたもの。つまり、ハズレの人生となり、後はその続きを歩まなければならない。理想が絶対だと思うと、そんな感覚になる場合があります。
そして、描いた理想が、世間での王道の理想だった場合。理想から外れることで、自分はダメだ、ハズレの人生だ。そんな思いを加速させてしまいます。
理想をよしとする世間の共通認識をひしひしと感じる場面に触れる。理想の姿が素晴らしいという情報に触れ、理想通りだと得をする場面に触れる。それらの出来事が、理想から外れたことはダメだ。そう感じるのが当然だし感じるべきだ。そういつの間にか思う場合があるのです。
理想が真の人生というわけでない
ただ、それは、本当でしょうか。冷静に考えると、自分でぼんやりとつくった理想。それとは違ったというだけです。自分が描いた理想が、他人の理想とも一致している。そして、理想の状態になる。そうすると、周囲もそれは素晴らしいと言ってくれる。だから、正解のように、思えてくるだけです。
理想でも、理想以外でも人生を楽しめることが大事
大事なのは、自分の人生を楽しむことです。そのためには、理想をなんとしても叶える。それよりも、理想以外の人生だとしたら、どう楽しむか。それを準備しておくことが大事ではないでしょうか。
たとえば、受験に落ちたら、人生終わり。就職できなかったら、人生終わり。それは、終わりなのではありません。単に、落ちたときに、どう生きるか。その生活をどう楽しもうと考えているか。それを用意していなかっただけなのです。
仮に、うまくいったとしても、どこかで予想外は起こりえます。想定外は起こります。そのときに、描いたものと別の人生になったときの楽しみ方を考えておく。そのことで、どんな人生になっても、自分の人生を楽しめるといえます。
理想以外の人生を楽しむ準備をしてみる
たしかに、理想から外れるとショックは受けます。また、あまりにもつらい、苦しい人生になり予想外や想定外という域を大きく超える。そういう場合もあるかもしれません。そのため、理想以外の人生を楽しむ準備しておけば万全とは言い切れません。やはり、ショックやつらさ、苦しさというのは変わらずあります。
ただ、それでも、理想以外の人生になったとき。そのときに、今のこの人生を楽しもう。そう少しでも前向きに捉えられるようになるといえます。そして、社会が求める理想の人生。そこから外れたとしても、自分の人生が偽り、ダメ、失敗、ハズレ。そんな風に思うこともなくなっていきます。
また、何より、理想以外の人生を楽しむ準備をしてみる。そのことで、理想がダメだったとしても、自分の人生を楽しめる。その余裕が出ます。そのため、自分の理想に向かってためらいなく向かい続けることができます。
つまり、理想以外の人生を楽しむ準備をする。それは、理想を諦めるわけではありません。心置きなく、理想に向かえるための準備でもあるといえます。
そして、どんな人生でも、自分の人生。これが、真の人生。そう自信を持って生きることにもつながります。
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