見出し画像

僕は営業ができない

※写真と記事の内容は一切関係ありません

さて今年に入ってから月々の収入が減少している。
大きな理由としては「バイトに全然入れなくなった」ことである。
少なくとも2月から1日も入っていない。

僕は某派遣会社に登録して、車で40分ほどの場所にある工場へスポットの派遣で夜勤のバイトをしていた。スポットという形態を選んだのは漫画やイラストの仕事が不定期なこと、あくまで本業で頑張りたいということ。農業の手伝いが不定期であることがあり、常勤で働くことは選べなかった。

その工場が昨年10月、経営していた会社がその工場経営から手を引くことになり、別会社の手に渡ったのだ。それによって方針が変わり、僕らスポットの派遣は徐々に使われることはなくなり、自社パートor常勤の派遣だけで回すようになっていったそうだ。社員さんから教えられた。
自社パートでこれからも来つづけて欲しい、と社員さんに誘われもしたが、やはり「うん」とは言えなかった。

そんなこんなで今までバイトに充てていた時間も漫画やイラストの仕事に充ててその分の収入を得たいところであるが、世の中そんなにうまくはいかないもので、こんな一介の雑魚漫画家にそうそう仕事は入ってこない。
そこでおそらくすべきなのは、諸先輩の方々がよくSNSで発信している、

「ポートフォリオを作って出版社などに営業する」

である。
これで「お仕事もらえました!」や「企業の方との縁をつなぐことができました」みたいな感じの報告ツイートもよく見かける。
今も一線で活躍するみなさまが実践して、通ってきた方法だから、おそらくこの「がんがん営業する」というのはすごく大切なことなんだと思う。
それは間違いない。

ただ、僕はこの「営業活動」が本当に怖くてできない。
いきなり知らないところに電話をかけるのも、メールするのも怖いし、
知らない人の時間を奪うのも怖い。いきなり郵送も怖い。自分を売り込もうという行為がとにかく怖い。

理由はよくわからないけど、単純に傷つくのが怖いのだと思う。
その根っこにあるのは自分の実力や声や仕草、振る舞い等、とにかく自信がないのだと思う。
「自分は他者に評価されるに値しない人間である」という根っこがあるため、営業活動は「ただ自分を傷つけるだけの行為」としか考えられないのだと思う。

「それはただの思い込み」「踏み出す勇気が足りないだけ」「やってみれば大したことない」という声が聞こえてきそうである。
心の在り方や考え方、意識も持ち方次第なんだというのはよくわかる。
しかしその意識を変容させることが僕にはどうしてもできない。

僕は根っこのところで頑固な人間なんだと最近気づいた。
営業だけは絶対にできない。これだけは譲れない。

これだけ見たら
「フリーランス向いてないよ」「フリーランスやめろ」って言う人もいると思う。
確かに、一人で全てをこなす必要があるフリーランスにとって、仕事を受注するための第一歩である営業活動ができないというのはとんでもなく致命的なんだろう。

しかし、向いていないからといって「フリーランスをやめろ」ということにはならないと思う。向いていない仕事でも頑張ってる人は会社員にもたくさんいるはず。向いていること、得意なことしかやってはいけないなんてことは絶対にないと思う。

一線で活躍する人たちの意見を無視して働き続けることは不利でしかないんだろう。でもそういう不利な状況の方が、自分を曲げてまで成功した人たちと同じ道を歩くより心地良いのだ。
「損な人生」だとか「あまのじゃく」と言われようがこういう生き方しかできない人間もいるんだってことをわかって欲しい。誰かにとっての非効率な生き方がその人にとっての唯一の生き方かもしれない。

だから僕は今後も上記のような「がんがんと飛び込み営業!」みたいなスタイルはできないと思う。
僕にできるのはこのnoteやTwitterなどの発信しやすい安全地帯から誰が聞いてくれるともわからない声を出し続けるくらいである。
誰が見るともわからない、どう仕事に繋がるかもわからないけど、発信を続けることだけが僕にできる唯一の営業方法である。

今後も僕は安全地帯から文や漫画を通じて、自分の声を上げ続ける。
今言いたいことはただ一つ、

「バイト入れなくなったから仕事ください」

これだけである。
これを安全地帯からいろんな方法(文章・漫画・イラスト)で叫び続けていこうと思う。

営業はできませんが、仕事はしたいです。
このめちゃくちゃなわがままを叫び続けてやるぞ。

営業はできませんが、お仕事ください。



設定上無理でしょうが、僕の記事や漫画を読んでご支援いただけるのなら、1円でもサポートいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。みなさんからのサポートが集まったら妻にチョコモナカジャンボを買ってあげようと思います!