無能なおっさん
はじめに
バブルが弾けた1990年初頭から、日本は経済成長という点で、過去30年諸外国に大きく引けをとった。果たして何がこの国をダメにしたのか。要因は多々考えられるだろうが、確実にその一つと断言できるのは『無能なオッサン』たちの存在であろう。ここでは、『無能なおっさん』について提起する。サラリーマンとして感じること
日本の古き良き会社に勤めている若手サラリーマンなら、深く共感してもらえるであろうが、仕事におけて生産性を著しく低下させている事象がある。
・くだらない会議
・意味ない資料作り
ここで、くだらない会議は『承認』を得るためにバカな大人が忖度し合って、建設的な議論が全く行われないクソ無駄な会議であり、意味のない資料作りは、その会議のために準備する、ありとあらゆる数字の操作がなされ、やたらと体裁だけ整った、全くもってクソな資料のことである。
私自身、研究開発職として日々仕事をする中で、これらに費やす時間があまりにも多いと感じる。なぜこのような状況が生まれたか
では、なぜ仕事と称してこのような意味のない行為が行われるのだろうか。その答えは、年功序列制度のもと、トップの座につけば誰にとやかく言われることもなく、多額の給料が楽にもらえてしまうという点にあると考えられる。昭和生まれのおっさんたちの多くは、組織のトップを目指して、ひたむきに仕事に励んできたのではないか。良くも悪くも、昭和時代の日本においては根性論で努力すれば、自身のキャリアアップとともに、付加価値を創出し、経済成長にも貢献することができたのかもしれない。
そうした経験を積んでトップに上り詰めたおっさんたちは、その考えを部下にも押し付けてしまう。しかし、そのようにひたむきに昭和の時代を駆け抜けてきたおっさんたちは、会社本来の目的である、世の中に価値を創出するために必要でないことに対しても、何の躊躇いもなく取り組んでしまう。社会が生み出した諸悪の根源か諸悪の根源が生み出した社会か
昭和の時代を駆け抜け、令和の現代であぐらをかいて偉そうにトップに居座る『無能なおっさん』たち、果たして彼らは戦後の高度経済成長期の社会に生み出された負の産物なのか、あるいは彼らの古臭い精神論によってこの廃れ切った社会が生まれたのか。
いずれにせよ、このままでは日本は完全に終わってしまうだろう。
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