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将棋教室を丸5年やってきた感想を書いてみる

こんだけの数の生徒抱えたら、さばき切れない日だってありますよそりゃ。

祝5週年


早いもので今年もこれを書く時期なのかと。ほんとにあっという間なのよ、時間が過ぎるのが。

2019年4月から始まった教室が2024年3月でなんと5周年を迎えました。
お祝いお待ちしております!!!!(大声)


周年はひとつの区切りでもあるんですが、5年もやってるとあっというも間と言いつつ、生徒が進級したり、受験をしてたり、勉強のためにやめて行ったり、生徒がまた増えたり、、時の流れを感じざるを得ないというか。

ちなみにカルチャーセンターの教室は年間の教室の回数が40回と決まっています。つまり、この5年間で200回教室開催していることになります。

生徒が1人2人の頃からだけど、カルチャーセンターのスタッフの方々、近隣の道場の関係者様方、教室の手伝いで来て頂いた皆様のご協力、そして継続してきて頂いている生徒の方々のおかげで続けてこれたものと思っております。改めてお礼申し上げます。

最近の話題というと地域対抗戦ですかね。関東Bチームで森内先生が選出されております。地域の代表に選出された姿をみるのも良いですね。ここまでチームでは2戦出ていますが、どちらの出場回も勝利が必要な場面でしっかり流れを引き寄せるように勝ってくる。かっこよいですね、流れは完全に森内ですね。

さて、なんだかんだで5年ですよ。回数として200回。
数字にしてみるとよーくやってるなって思うんですけど、そんな感じはしないというか。やってしまえばあっという間。

色々環境の変化はありつつ、よく続けてますよ我ながら。飽きっぽいと言いながら基本的に負担に感じた事はなく(体力的にきついなーというのはあるよ流石に)、出来る限り色々効率化をしながら、自分の出来る限りを楽しくやれているかなと思います。

この1年で変化としては、人数的にはおかげ様で過去最高の人数を記録しました。私のキャパ?なにそれ美味しいの?っていうくらいには頑張っております。ほめてほめて!!
基本的にはひとりでやるキャパではないので、お手伝い頂いている部分もあるんですが、それでも1人で回す為にやっている事や、教室内でやっていく内に変わっていった事等をまとめておきましょうね。

5年目の教室中身まとめ


①教室資料作成の効率化

毎週使う資料はGoogleスプレッドシートでクラウド上で作成をしているのですが、少しずつ微調整を加えつつ、改良を加えておきます。
A4を1枚なので問題だけでなく教室の今後のお知らせとかYouTubeの事とか、変わったものだと推理将棋載せたり。小ネタみたいな事もやって行かないと生徒が・・・というか私の飽き防止も兼ねてる部分もありつつ色々やっています。

また前にも少し書きましたが、年末の棋譜のコメント返しもフォーマットを少し変更して内容の密度を上げながら、作業工数を減らして効率化を図れました。如何に楽をしていくかが勝負所になっています。


問題の難易度は時々によって変えていて、簡単なものから難しいものまで生徒の反応を見つつ出している感じです。
あとはなるべく解きやすいように、詰将棋でもテーマ(例えば◯捨て、不成等)を持って用意しています。そうすると手数の長い問題に当たっても前の問題がヒントになって解き易くなりますし。出来る限りやり切れた方が良いですしね。


②多面指しの能力向上

これは感覚的な部分にはなるんですが、明らかに多面指しの能力が上がっています。スピード感が上がったというか、盤面の把握と記憶ができる様になってきたというか。

多面指しは基本的にやり慣れない人、おそらく有段者がやる分には3面指しならあまり棋力を落とさずに対応出来ると思うのですが、これが4面になると途端に手が見えなくなります。ドカンと棋力が落ちた状態を味わう事になります。
(やってみたい人は手伝いに来てね☆)

で、多分そのキャパが少し上がったのは感じる部分はありまして。
自分がやる時は最高6面指しまで対応、棋力はバラバラという状況で、一目の瞬発力で盤面を見ていくのはいつも通りなんですが、それ以上に目の前の盤と別の盤を記憶して感想戦などで再現がある程度可能になってきました。。

ちょっとだけステータス上昇して、ある程度はクオリティを担保しながら出来る様になったのは大きいんですよね。それもこれも無理難題を押し付けてくる子供達のおかげ(?)というか。誰だ6面指しの中に10秒将棋を2〜3個混ぜて指導対局した子は?そりゃ鍛えられますよまったくもう。


③棋書の提供

今年も棋書の提供を各所から頂きまして、感謝カンゲキ雨嵐でございます。生徒への勉強用として貸出やプレゼントとしてお渡ししたり有効活用させて頂いております。

生徒たちの勉強材料としてもそうですし、初心者用の本を持っていなかったりするので大変助かっている次第でございます。
そもそも自分の棋力帯で初心者用の本を能動的に買って、どういう事をすればわかりやすいのかとかも勉強が必要ってことは前々から感じてるので、頂いた本を読んで改めて気づかされることもあり、良い学びになっている次第です。

④生徒の変化

感想戦の参加
生徒さんによっては長く通っている方も、通い始めて間もない方も同じ空間で行うので当然棋力の差は出てくるわけです。それをバランスよく対応していくのが常なんですが、指導対局のスピードによっては終わりのタイミングが変わってしまう時があります。

以前は少し手持ち無沙汰にさせてしまった時もありましたが、棋力のある程度ついた方には他の対局の感想戦に入ってもらうなど、自らの意見を説明して教えてもらう様にしています。

これも最初は生徒の1人が早く終わった時に積極的に感想戦に参加してくれて、やっと出来る事に気付いたというか。
「対局は対局者同士のもの」という教えなので横からの意見は基本的にNGなんですが、考えた上で狙いを説明出来る方については今はオッケー出しています。

まぁ元々いろんな将棋を観た方が良いよねという考え方なので、やっとそれが少し出来るレベルに育って来たという事ですかね。結構皆で集まって白熱しています。
あ、もちろん変な事になっていないか目を光らせていますよ?

その場で棋譜添削
あとは、最近入会された方で、激指(将棋ソフト)と対局した棋譜を紙に出力して、自分で考えた手や気になった所を書き出して提出をしてくる方もいらっしゃる。めちゃくちゃ熱心。

希望があればできる限りの事をやる教室なので、全然こういう使い方はむしろ歓迎ですよね。私自身の棋譜を読む訓練にもなります。
一緒に並べて気になる所はその場でフィードバック出来ますし、勉強方法としても有意義な時間だと思います。

要望は様々ありますが、自分の可能な限りは対応してあげられればと思っております。

⑤ミニ大会の開催

はい、今年度は初めて教室内でミニ大会を開きましたね。
こういう大会事は人数いないと出来ない事なので、やるなら今しかねぇと思いつきと勢いで開催しました。

事前に告知し、ちゃんと手書きの賞状と上位の商品としてとして棋書や缶バッチ等も準備して明解に競う形で順位をつけて開催をしました。

開催の目的としては、生徒さんに分かり易い目標を持って頂くことですね。いかに教室がゆるふわとは言え、将棋って勝ち負けがあるモノなので、こうした場を設けて自分の力で勝ちの味を知って欲しいんですよね。
自力で勝ちをもぎ取るのってめちゃくちゃ大変なことなので、それを体感する場を作りたかったっていうのが大きな所。

皆さんこれに意識して標準を合わせて来て、当日の緊張感は実際の大会さながら。いつもとは違う雰囲気の中で指して頂けました。
事前の準備は割と大変だったけど、楽しんで挑んで頂けたと思うのでひとまずやってよかったなと。
後はとりあえず、こういうの1人で回すモンじゃねぇな!!人手大事!!!


嬉しかったことをひとつ、ふたつ

色々と書いてはいるんですが、ひとつ良かったなぁと思った事がありました。

今年度もいろんな方にお手伝い来ていただきましたが、色々教室の感想などを頂くこともありまして。
Twitter(現X)でこの教室を知ってもらって連絡を頂き、共通の友人を通じて存じている方でしたので、折角のご縁なのでお願いしてお手伝い頂きました。

棋力的には級位者で将棋を教えるのも初めての方でしたが、教えている姿を見る限り十分指導の形でやって頂けました。初めての指導でしたが楽しんで頂けたようで、その際に頂いたコメントなのですが、

「有段者になったらどこかの将棋教室でお手伝いをしてみたいと漠然と思っていました」

楽しんで頂いた上で、これはもう大成功というかなんというか。これねー、私が教室やる前に全く同じこと考えてたんですよ。

自分がこの教室やる目的のひとつに「将棋教える人が1人でも増えたらよい」という事は常々思っていて。そのきっかけとして、ウチみたいな教室の手伝いを通じて教える機会に出会って欲しいんですよね。

それをこうしてコメント頂けるのは、自分としても喜ばしい事でして。あーおんなじ事考える人ちゃんといるんだなぁと。

些細な事なんですけど、私的にはひとつの目的達成ということで大きな前進なのです。やってはみたいけど出来るかどうかわからないし…と思う人は是非是非トライしてみて欲しいんですよね。

※もちろん適正はあると思います。(「あっこれは誘えないなっ」ってのはセンサー働きますし、何より生徒さんに迷惑かけちゃいかんですし)


そう、もうひとつ。
おかげ様で口コミでキャンセル待ちが出来るほどに体験希望も入り、やっと2月3月位になってすこし捌けてきた感じなのですが、その中に見慣れた名前が。

名前があったのは、以前通ってくれていた子の弟君が大きくなって、将棋やりたいと言って教室の体験に来てくれたのだ。5年もやっているとそんなこともあるのかと。上の子が体験やお母さんとお迎えに来ていたあの子がこんな大きくなって・・・完全に親戚のおじちゃん目線じゃないか!!!

3月に体験に来てくれて数年ぶりに再会を果たしたわけだが、聞いてみたら家で元生徒だったお姉ちゃんと一緒に将棋を指してくれていたようだ。
指してみると既に考えて指せており、家族を通じて教えたことが伝わっている。いやぁ嬉しいじゃないの。

駒落ちで対局をしてみると、また更に驚いたことに初手5六歩から端角中飛車をぶつけてきたのだ。何が驚いたって、それは君のお姉ちゃんに私が伝えた戦法なのよ。数年経って教えたことがそのまま私に帰って来るなんて思わないじゃない。

いやー思わず涙でましたよね。当時その子は攻めるのが苦手な子で、何か良いのがないかと模索して教えたら気に入ってくれたようでバカスカ勝ち出したのよ。それがこうやって伝わってとはねぇ。長くやってるとこんな事もあるんですねぇ。

4月からの参加の子でもありますが、また何が伝えられるか。楽しみは尽きないもんですね。


6年目にむけて

意気込みというかなんというか、これは毎年の目標ですが圧倒的現状維持ですね、はい。私のキャパ的にはこれ以上の人数は厳しいんですよ!

と言いつつ年度末の教室終わりに確認したら、キャンセル待ちまだあるし。。。まぁその辺は上手く対応しつつ、既存の生徒さんにどれだけ色々伝えられるか、というのが大きな課題なのですが。
一応考えているのは、詰将棋や実戦手筋の一覧化してレベルごとの課題の作成ですね。棋力差を埋める為には、どれだけ問題解いて出来る事を増やしていく為には分かり易い課題を作る必要が・・・って考えてるけどそれを作るリソースがどこにあるねんと。

ひとまずは出来る限りの事をやるしか出来ませんし、無理してもしょうがないですし、6年目もどんどんお手伝いの要請をかけていきますのでお声かかった方はご協力の程よろしくお願いします。


あぁそう、やりたい事というかこれは個人的にですけど、他の教室見に行きたいんですよね。教え方とか資料作成とか、どうやっても独学でやってきた事しかできないですし。
自分が困ったときに色々参考にしている道場の席主様に私が教室でやっていることを話してみると、「いやそれは難しいことをやってない?」とも言われたりするので、では他の所はどうやってるんだろうと。
近隣で打診が出来ればと思いますので、ご協力頂けるところがあればどうぞよろしくお願い致します。


いやしかし、5周年。なんかやりたいね。
とりあえず5年目最後のプリントの詰将棋は全部5手詰で統一したけども。何かイベントごとにしようかねぇ。

まぁあまり悩み過ぎず、相変わらずゆるゆるとやっていくとします。
頑張っていきましょ。

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