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物語をつむぎ、自分をさらす

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自分が書いた小説やエッセイを載せていこうかと。 空想上の人たちが織りなす創作の物語と、実際に自分が体験したことやあまり晒したくない本音の部分などなどを。
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#日記

深読みスイッチ

僕は満員電車で自分のスマホを見れない。 なぜなら自分は周りの人の画面が気になるから。 ↓ でも絶対に見ない。 こいつ絶対見てるだろ、と思われてたら嫌だし。 僕は隣席との距離が近い喫茶店で話ができない。 なぜなら自分は周りの人の話が気になるから。 ↓ これは聞く。 ネタのストックのためだと言い訳をして。 そんな僕は、 日常のほんの些細なことから、 《深読みスイッチ》をオンにして、 楽しむことしばしばです。 《深読みスイッチオン》 どうみても大人の彼女は軽く身長をクリアして

償いは終わった、んだよね?

償いは終わったのだろうか。 3,4年ほど前、いきなり一人の友人に棄てられた。 その彼は僕より一つ年下の糸みたいなヒゲ坊主で、毎日のようにバカやったり、時には将来を熱く語ったりしていた一生の友人になるはずの男だった。 あれは何の変哲も予兆もない終電を逃した夜でした。 いつものように彼の家に泊めてもらおうと電話をすると、 「いいよ~。誰か女の子呼んできてよ~」 と、彼はけだるく右の鼻の奥にカナブンをつめたような声で言いました。 そして僕は渋谷から30分ほどの彼の家までの道