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春がなくならないように。

 すこし前までトレンチコートでも
寒かったのに、下にシャツ1枚着て、
そのシャツだって、下にキャミソールを着た上に羽織る形で着て、
トレンチコートじゃ、少し汗をかきそうなくらいには暑くなった。


 気づけば5月。今年の4月は、
天気が荒れている記憶が強い。
桜が1番綺麗に咲くのはたった一瞬で
いつだって桜が綺麗に咲いた週の土日は天気が大荒れして桜たちは、
あっけなく散っていった。


 もう、「初夏」という感じがする。
まだうだるような暑さではないし、
太陽もジリジリしないけれど、日差しは強くなっている感じがする。


 最近は、さっき書いたように、
下着、キャミソール、シャツ1枚羽織り
なんとなく癖でトレンチを羽織ってきては外に出てしばらくしてから、
しまった暑かった…と脱ぐような日々。


 けれど、桜の季節と花火の時期以外で1番好きな季節かも。新緑が綺麗に映える。


 暑さ寒さも彼岸まで、とはよくいったものだが、人間、春が終わる頃になるともう、冬のあの寒すぎる朝なんて思い出せないし、夏真っ盛りになってから、え、、夏ってこんな気持ち悪くなるほど暑かった?なんてなるんだから。


 それにしてもやはり年々、春と秋が消えている。

 このままいけば、2100年の地球の気温は、2014年と比較して最大4.8℃上昇すると言われている。


 二酸化炭素やメタン、水蒸気などによる温室効果ガスがなければ氷河期のように常にマイナス19℃くらいになってしまうが、かと言って今ほどの状況が積み重なれば地球温暖化は進むばかり。そして、暑さにより氷山が崩れて海面上昇してゆけば、2100年までには最大82cm海面上昇するらしい。
(ちなみに1880〜2012年の130余年で気温は0.85℃すでに上昇しているし、1901〜2010年の間にすでに海面水位は19cmも増えている。)



 地球温暖化という言葉は、
私が小学生のとき、中学受験勉強時代から、問題だ、問題だといわれてきて、各国がこれまでに排出削減に臨もうと話し合われてき。

そうした地球環境全般の問題が多々起こってきたなかでSDGs(持続可能な開発目標)が設定され、具体的に2030年という目標に向かって各国が、我々人類の、地球環境の問題にきちんと向き合い、解決しようとする、それがSDGsだと思う。


 このまま、地球温暖化が進めば、
本当に春と秋は、瞬く間に去って
1年のほとんどが、灼熱地獄の夏と
極寒の冬になってしまうかもしれない。

 桜も紅葉も見られないし、
初夏の心地いい風も、
初秋の少し寂しげなはじまりも
感じられなくなってしまうのかもしれない。


 これは一体全体危機すぎる。



 二酸化炭素(CO2)などの
「温室効果ガス」が大気中に放出され、地球を覆い、それによって放熱されないことによって地球全体の平均気温が上昇するのが「地球温暖化」。


 地球温暖化が進むと、気温が上昇するだけでなく、大雨による洪水、または干ばつ、農作物の収穫も減少、南極の氷は凄まじいスピードで溶けて海面が上昇、さらに動植物の生態系にも被害が及び、生物多様性が減少、絶滅する動物も現れるかもしれないし、干ばつや洪水が増えれば、世界的に水資源の格差が大きくなる。
 さらに、地球の90%を占めるという南極の氷がこれまでにないスピードで溶けてゆくことで海面が上昇し、陸地が沈み、陸地面積も減るかもしれない。

 この、温室効果ガスを排出する石炭石油やガスなどの石油燃料を人間が大量消費している一方で、森林伐採が進むことでCO2を吸収してくれる植物がいないため、循環しない。


 2020年のエネルギー・経済統計要覧にやれば、日本は、中国、アメリカ、インド、ロシアに次いで世界で5番目に多く二酸化炭素排出をしているそうだ。
(『こどもSDGs』より)


 2100年といえば、
「わたしは生きていないし」
なんていう人も絶対にいるし、
そんなことを偉そうにいっている私だって環境保全活動に努めているだとか
SDGs をきちんと知ってまた活動を先導しているなどというわけではないのだけれども、しかし、現に、
初夏の暑さの感じがだんだんと
熱帯地方のソレのようになっている感覚や、冬といえど暖冬続きで極端に寒くなる日がすこしあってまたすぐに暖かくなっていったりだとか、そんな日を実感すると、
「おっとこれは、結構まずいんじゃないのかい?」なんて思うわけだ。



 新型コロナウイルスと環境問題だって無縁ではない。新型コロナの感染源は未だにはっきりしていないらしいが、動物由来(コウモリ由来)のウイルスがセンザンコウ(世界で1番密猟されていると言われる動物)にうつり、そこから人間に感染したという学者もいるという。

 さらに、森林伐採や気候変動で棲む場所を失った野生動物たちが人里に現れることが増えると、野生動物との接触が増え、ウィルス感染リスクが高まるという考え方もある。


 このままでは、地球のあらゆる資源や自然を喰いつくしてしまう。地球はもたなくなる。


 これが、SDGsで言われる、
「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」の話。
 地球の空気を綺麗にする、人間でいう肺の役割を担う熱帯雨林が伐採される(肺を切除する)となれば、空気の循環もうまくいかない。リンと窒素は不安定な領域に達している。


 春の陽気に包まれながら、そんなことを勤務前の数分に考えていた。


私は、この、春という季節を失いたくない。桜の咲く春を、あの刹那のピンクの時間を、あの冬の凍てつく寒さから少しずつすこしずつ陽気が変化して、気づけば少し汗ばむようになるあの春を失いたくはない。


 5月もあっという間に中旬になった。


 2030年の目標を達成できるようにするためには、これからの10年の、この第一歩の今年がとても大切だと私は思う。


#sdgs


#気候変動


#春

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