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住む地域の環境が子どもの進路選択を左右する。



※途中から住環境について限定的にややプライベートに踏み込んだため有料にしております。父への恩返に使います。また、購入くださる方は、良心のもとお読みください。



カフェにはいると隣で話していた老婦人たちが、孫の進学と受験の話をしている。



地元に塾が多いのは小学生の時分から
よく知っていた。実際、そのうちの一つに私も小学生の時通っていたし、弟が通っていた塾もあるし、普段使っているバス停も塾の前だし。


それで、塾が多いという話をするときも、ここは歩いて10分圏内に10個くらいはあると思うって私も友人などに説明していた。


けれど実際調べてみたら、地図に表示される塾だけで、駅から歩いて7分圏内に19の塾があった。


ちなみにここには駿台とSAPIXが載っていなかったけれど駿台とSAPIXもあるから調べられた分だけで21はある。英会話教室や大人向けの塾のようなものなんかも含めたらちょっともう数えきれない。だから、私の認知する小学生〜高校生向けの塾と、地図に出てくる塾を合わせたもので。


不動産業者などの設定する「徒歩○分」は、時速4.8km、道路距離80mを1分で移動できる速さ、つまり、分速80mに設定されているという。これに則って考えれば駅から徒歩7分は半径およそ500〜600m程度となる。


小学生の歩く速さと高校生の歩く速さは全く異なるだろうから徒歩○分を同一に考えるのは難しいけれど、駅から5〜7分の距離はそこまで遠いわけではない。この範囲内に20以上の塾が建っている。下は小学生向けか私立小学校お受験用塾から、上は大学受験塾まで。


きっと私や私の小学校の同級生たちはこういう環境に近いところに住んでいたから、中学受験もごく自然に選択肢に入ったし、私学への進学も、大学受験も当然の選択肢のように考えられたんだろう。

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