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騙し甲斐のあるカモの養成?

某メガバンクに1000万円カモられ、心の傷が癒えないこの哀れなカモは「銀行 保険 カモ」「銀行 保険 合法詐欺」とか検索しておりました。

すると、Amazonの☆1つレビューがすさまじい本を見つけました。

著者が怪し過ぎる。炎上商法の一種で低評価レビューも実はサクラなのかもしれない。
これは買わずに図書館で見てみようと思い、市民図書館へ。
ティーンズコーナーに在庫があり、1時間半くらいで読めました。

良書。
半月前にこの本を読んでいれば、銀行で勧められるまま1000万円のハイリスクローリターンなんの保証もなしという悪質な個人年金保険になど入らずに済んだかもしれません。
半月前の私に読ませてあげたかった。
タイトル通り中学生の私に読ませてあげたかった。
高校生の私にも、大学生の私にも、20代後半の私にも、30代の私にも、40代の私にも読ませてあげたかった。
そして、10年後、20年後、忘れた頃にまた読んだ方がいいかもしれない。
その頃に別の似た様な本が出ていたら別の本でもいいけれど。

星1つレビューが真実であったなら、何故著者のグレーゾーン(もしかしたら黒かもしれない)鷺氏はこんな自分の手口を羅列した本を書いたのだろう?
もしかして世間のカモたちがあまりにもチョロ過ぎて、騙し甲斐がなくて面白くなくなってしまったのかもしれない。ちょっとは知恵を付けた騙し甲斐のあるカモを養成して、更に研鑽を重ねた手法で楽しみたいのかもしれない。

個人鷺氏や、いかにも怪しげな会社で合法或いはグレーゾーンの詐欺まがい商法をしている人たちは、ある意味努力していると思う。なんの信用もないところから、話術や親切そうな言動でカモから心とオカネを奪う。カモられたと気付くまでカモは意外と幸せで、法外なオカネを取られても何故か納得してしまっている。

銀行は自分たちの絶大なる「信用」を武器に、なんの工夫もなく雑にカモから限界まで搾り取る。その「限界」は多分何か計算があって、自殺に追い込むまでのギリギリとかではないボーダーラインがどこかにあるのだろう。(と、他銀行の預金までカモられかけたカモは思う。)
会社にそんな詐欺まがい商品を販売させられている銀行員も被害者?いえいえ、私がカモられた銀行の行員様はまあ雑でしたよ。銀行の信頼だけで押し切る。話術もへったくれもない。

銀行&保険会社の合法詐欺タッグを組ませたのは他ならぬ国。
完全に合法なので、クーリングオフという唯一の救済手段を使えなかったらもう終わり。
クーリングオフ期間が過ぎてしまったら金融ADRという手段があると紹介されているけれど、国民生活センターの報告とか見ていたら、保険会社に交渉のテーブルについてもらえず終わっていたりする。
なにせ国が推奨する弱者搾取の合法手段なのだから、万に一つの隙もない。
多分ね、騙くらかされた銀行の前で自らガ⚪︎リン被ってタヒぬ覚悟でもないと闘えないし、闘ったところで国がバックに付いている巨大企業にコガモが勝てる筈もない。

ブラック会社と揉めて辞めた時の事をちょっと思い出した。
労基は個人がちょっと騙されているくらいでは動いてくれない。
法律に違反してても問題ないんですよ、日本て。
騙されてる側が用意周到に長期間細かい細かい証拠をいっぱい積み上げて、しかも騙されたと気付いた以降ではダメで、雇われる前の面接くらいの段階から、全ての紙切れを保存して、あらゆる証拠を残してないと、法規違反の事実があっても騙されてる方が悪い、全ての紙切れを保管してない方が悪い、上手く騙してる会社は賢い。
労基じゃないけど公的な相談機関でこんな事言われたのを思い出す。
「会社に就業規則を見せてなんて言ったらあなた、クビにされますよ?今から仕事見つかりますか?大丈夫ですか?」

ブラック企業は辞めて、泣き寝入りして、忘れたら、関係を断てるし、なんとか出直せる。正直なところ、自宅に放火されるんじゃないかとか怯えてたけど、辞めた後は何もなかった。
でも保険は期間が長い。クーリングオフ期間に気付けなかったら、もうどうにもならない。長い間じわじわ搾取され、いつ契約条件が変更されるかも分からない。

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