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暴くほどでもないニュースの真実に気づいた話

わたしはテレビをほとんど見ない。
それでもたまにはNHKニュースくらいチェックしますわ。
だって大人だもの。

19時20分頃の特集のコーナーでやってたのは日本の出生率低下の話題。
ご飯食べながらなんとなく見て見る。

38歳、1歳の子持ち女性が登場。

3年間の不妊治療の末第一子を出産。もう1人欲しいけど金銭的に難しい。

番組の意図としては「若者が子供を欲しくても持てない状況」「政府が悪い」と言った具合だろう。
まあそれはわかる、と思いつつさらに話題は続く。

不妊治療と出産費用合わせて約300万の費用がかかった。

うん、なるほど。
以前のわたしなら「不妊治療って大変だなぁお金かかるなぁ」でスルーするところなのだけど残念今のわたしはひっかかっちゃうのだ。

何せ現役不妊治療戦士だからね!

不妊治療に係る費用と国の助成制度の説明不足

短いニュース番組だから端折ったんだろうけども。
彼女の年齢で1歳の子供がいるならばまだ不妊治療は保険適用外。
つまり以前の制度だったのだから自費扱いで大変だったろうことは想像できる。

できるが、だ。

例えば体外受精→受精卵凍結保存→凍結胚移植という手法を用いた不妊治療の場合以下のようになる

卵子摘出+体外受精+受精卵凍結+移植(1回)=35〜40万

卵がいくつ取れたか、いくつ発育しいくつ凍結したかによって費用は異なるしもちろん以前の制度なら病院によってかなり費用的ばらつきはある。
だがこの制度の場合国からもらえる助成金は30万円である。
つまり手出しは数万〜10万程度というわけなのだ。

もちろん助成金対象治療以外にも何度も何度も病院に行くわけで医療費はかさむが、それだって確定申告で医療費控除をすればある程度負担は軽減する。

さらに出産一時金だってでるわけなので3年で300万というのは全くの自費なのかそれとも助成金を考慮していない金額なのかがとても気になってしまったのだ。

不安を煽る不妊治療ネガティブキャンペーン反対

日本人は元来婦人科・産婦人科の受診率が欧米に比べ低いことが指摘されている。
それにより治療機会が失われたケースもあるそうで。

今回のニュース報道だって「こんなにお金がかかる」とことさらに騒ぐことで政府の対応を求める意図だとは思うが、若者が見て不妊治療や出産自体にネガティブなイメージを持つ内容に感じた。

実際不妊治療は大変だ。
いくら後々返ってくるにしてもお財布は痛むし通院頻度も多い。
ただし一番問題なのは正確な情報が得られないことだ。

本当はいくらかかり、いくら返ってきて、どこでどのようなサービスが受けられるのか、またクリニックごとの不妊治療の内容や実績を客観的に知ることもできない。

ネットの当てにならない口コミを頼りに予約の日を待ち、病院の言うなりに治療を受けるのだ。
ちなみにネットで耳だけ肥えて医者と喧嘩する女性を何度も見てきた。
これも長かった自由診療の弊害で、風邪薬やビタミン注射レベルのお気持ち治療が蔓延っていることが原因だろう。
厄介なことにお気持ちホルモン注射を積極採用する病院は儲かっているので、受付やスタッフも優しくて丁寧で安心感をもらえるのだ。そしてお金が高い。

ちなみにわたしが今かかっている病院の先生はぶっきらぼうで飾らない言葉遣いだし受付のクォリティーもお察しだ。
口コミでも星3くらいで微妙である。
でも費用は安く説明もわかりやすい。
治療の方針や説明も的確で信頼できる印象だ。変な治療や注射は勧めてこないしね。

おっと話がそれた。

つまりだ。
不妊治療や出産周りの費用を伝えるならば補助金や情報を得る方法などしっかりフォローしてもっとポジティブに報道すべきだろう。

現在は補助金は廃止され多くの治療が保険適用になっている。
それにより保険点数が明確になり病院ごとの標準治療の差がなくなった。
つまりどこの病院でも「当たり前の治療」の価格に開きがなくなったのだ。
これは大きな前身でありもっと大きく報道すべきだ。
これは菅義偉総理大臣の大きな功績である。
そして不妊治療はすぐに結果が出るものではない。
もっと不妊治療が受けやすくなった事実を積極的に広め、その数年後の出生率改善されるかもしれないでしょう?

公共放送のニュースが批判ばかりで悦に入っている様は滑稽である

以上。

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