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身代わり、ありがとう

今朝、国道を車で走っていたら「パチン」と音がしました。「あっ、フロントガラスに小石が当たったんだ」と気付くと、まもなく小さな傷は、みるみる広がって、ひび割れになりました。最悪。

知人の経験で、修理費がものすごくかかると聞いていたので「ああ、なんで・・・!?」と悔やみました。だって、トラックの後ろを走っていたわけでもなく、スピードを出していたわけでもなく、車間距離を詰めていたわけでもありません。どうやったら避けられたんだろうと考えますが、思い当たらないのです。

5年ほど前、交通事故にあったことがあります。いわゆる「もらい事故」で、ぶつかったとき、向こうが「こちらが100%悪かったです、申し訳ない」と謝りました。でも、こちらも動いている限り過失はあって、過失割合は20%でした。減速して走っていたのに、見通しのいい場所なのに、向こうが一時停止すべき場所なのに、なんで・・・!?どうやったら避けられたんだろう・・・と、しばらく悔やみました。

警官は「制限速度の通りでも、もっと減速してもよかったし、左から車が見えたら、出てくるかもと思って対処すべき。」と言っていましたが、納得はいかなかったです。30キロの制限速度だったので、それよりもとなると、もう徐行ですよ。いや、徐行すべきということなのか・・・。

車は廃車となったものの、不幸中の幸いで、怪我はたいしたことがありませんでした。

その後、数日して会社に出勤し、同僚と話していたとき、不思議なことが起きたんです。「いや、昨日、大変だったんですよ」とか言いながら、コーヒーカップを持ち上げたんです。コーヒーを飲もうかなと思って、中身の入っていないのを。

そしたら、取っ手から自然にスッと割れて、カップ本体が床に落ちてパカンと割れたんです。真っ二つに。そんなに固い床ではないんです。ストンと落とした程度で、真っ二つになるような。息を飲んだ同僚が、私を見て言いました。

「パタタさん・・・!なんか憑いているよ。カップは身代わりだよ。こんな風に割れることなんてないから、普通。交通事故でも、大きな怪我をしていないのは、きっと車が身代わりになってくれたんだよ・・・!」

最初は「ええ・・・?」と信じられないような気持ちでしたが、そのときの不思議な、割れたカップを見ると、そうなのかしらと思いました。

今回も、そうなのかしら。身代わりになってくれてありがとう、と。いや、先月も、車を畑に落として修理代10万円ちかく払ったばかりなんですよね。

身代わりになってくれたと思わないと、落ち込んでやってられない・・・。

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