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#15 自己注射と採卵までの日々

自己注射をうってみた

 
採卵周期がはじまったので、いよいよ生理3日目から毎日、卵胞を育てるための自己注射をすることになりました。それと併用し、勝手に排卵しないようにするため黄体ホルモン剤を1日4回内服していきます。
 
実際に使用したのが、こちらのゴナールエフ皮下注ペンというペンタイプの注射と、デュファストン錠という錠剤です。
注射液は低温保存のため、普段は冷蔵庫で保管しています。

自己注射セット
1日4回の内服薬

以前の記事で、自己注射の練習でいろいろと大変だった話をしましたが、どうしてもやらないと先に進まないため、腹をくくって自己注射に挑みました…泣
 
どうしてもこわかったので、夫にも手順をチェックしてもらいながら注射することにしました。
日によって投与量が違うため、事前に渡されたスケジュール表にそって指示通り、決められた量を注射していきます。

間違いのないよう、毎日チェック!
ちなみに、注射液はこんな専用の保冷バックにいれて、温度の低い状態で持ち運びます

注射をする際には事前によく手を洗い、清潔な状態に整え、針をセットします。
その後、量を設定しますが、万が一間違えてはいけないので、まずはここで量があっているか2人で確認。
OKなら、皮膚を消毒綿で消毒し、そのまま針をお腹にブスっとさします。
きっちり針をいれることができたら、ペンの上側を押し、薬を注入して0の表示になったらそこから10秒。
数えおわったらペンの上側を押したまま引き抜きます(血液の逆流を防ぐため)。
 
ざっとこれだけの工程です。
一番心配だった痛みはそれほどなく、心配しすぎて拍子抜けするぐらいだったのですが、慣れるまではできれば誰かと一緒にやった方がいいと思います。
 
というのも、薬を注入する際、若干指先に力が必要なのですが、どういうわけかうまく力が入りきらず、途中で目盛りがとまってしまったことがあったからです。
幸い、横で見守ってくれていた夫が、急いで上からペンの上側を押してくれたのですべて注入することができたのですが、あの時誰もいなかったらと思うと冷や汗がでます。
また、はじめのうちは針を刺してペンの上側を押すだけで満足し、10秒そのままキープすることを忘れて引き抜こうとした寸前で、夫が10秒カウントを始めてくれていたので事なきを得たことも何度かありました…汗
 
慣れるまでは何が起こるか分からないので、これから自己注射される方はできる限り旦那さんに一緒にいてもらえるようにお願いしましょう!

卵巣刺激中の体調変化
 

自己注射がはじまってから徐々に、チョコレート嚢胞のある左側の卵巣のあたりが痛んだり、微熱が出たり、気持ち悪くなったり、生理前のように胸やお腹が張ったりすることが増えてきました。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)かな?と思ったりもしたのですが、調べると排卵後(採卵した後)がピークということでした。
採卵前なのに何でなんだろう、と念のため病院で確認すると、やはり自己注射が始まると卵巣を刺激しているため、多少の体調の変化は出てくるそうです。
 
OHSSは症状がひどくなると入院が必要になることもあるそうなので、採卵後に限らず何か治療をしている間は、特に体調変化に気をつけた方が良いと思います。
 

採卵日が決まるまで


色々とハプニングがありながらも、自己注射と飲み薬を5日間終えたところで、卵胞チェックのため病院へ行き、卵胞の育ち具合を確認してもらいました。
 
18ミリ以上の卵胞が2個以上育ったところで、その2日後に採卵となるので、その間様子を見ながら採卵日を決めていきます。
 
この時の通院の流れとしては、朝9時から血液検査のため病院へ。
ホルモン値の結果がでるのに1時間ほどかかるため、その間は待合室で待機します。
待合室には、すでに椅子が足りなくなるくらいたくさんの人が待っています。
いつも10時の診察枠で予約してもらっていますが、なかなか順番が来ず、たいてい11時くらいから超音波での内診がはじまります。
結果を聞き、卵胞の状態に応じて次の通院日が決まります。
追加の注射や薬がある場合は、近くの薬局でそちらも購入して帰宅すると、家から近くの病院に通っている私でも12時すぎになることが多いです。
 
採卵日が決まるまで、最初の通院も含めると2週間の間に全部で4回、このような通院がありました。
そして、自己注射をはじめて11日後、ようやく採卵日が決まりました。
 
「うん、順調に育ってきているから、2日後に採卵しましょう。
排卵させる注射をうちますから、今日の夜中の11時30分にもう一度病院へ来てください。」
 
いきなりの急展開でしたが、急いで夫に連絡し、2日後の採卵日は休みをとってもらうよう伝えました(採卵した卵子をすぐ受精させるため、採卵当日は夫も採精があります)。
 
その日の夜、夫と一緒に病院へ行き、お尻に排卵するための筋肉注射(hCG注射。この注射を打つと、卵胞が成熟し、約36時間後に排卵します。)を看護師さんにうってもらいました。帰宅後は疲れてすぐにパジャマに着替え、そのまま爆睡。
 
採卵は麻酔をかけて行うため、採卵日前日の夕食は9時まで、水を飲むのは夜中の12時までです。
今まで忘れないようにやっていた自己注射や内服薬はないので、逆に何か忘れていることがないかと不安になりました笑
夫は夫で、急に採卵日が決まったため、仕事の引継ぎが忙しく夜遅くに家に帰ってきました。
翌日は朝8時30分厳守で病院についていないといけないので、少しでも体力を回復させて明日に備えようと、その日は早めに就寝しました。
 
つづく>>
 
 

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