サイカのCTOに就任しました

2022年4月より株式会社サイカのCTOに就任しました。天野と申します。
前任CTOの是澤さんから引き継ぎ、今後は開発組織の技術面を私が管掌していきます。
(ちなみに是澤さんはExecutive Vice President of Developmentとして引き続きサイカの開発組織全体を管掌します)

ここでは、サイカに入社して約2年ほど取り組んできたリアーキテクチャプロジェクトに触れつつ、今後の抱負を記したいと思います。

サイカへの入社とリアーキテクチャの推進

私がサイカへ入社したのは2020年3月のことです。
2019年で30歳になり、次の10年のキャリアを思考している中で是澤さんと飲みに行き、サイカを紹介されたことが始まりでした。
自身の人生の一部として、目指す世界観や価値観に心から共感でき、全体重を乗せてコミットしたいと思える仕事を探していた私にとって、サイカの描く世界観はとても魅力的でワクワクするものであり、入社を決意。

入社してからはまず、既存のシステムのリアーキテクチャを推進しました。
当時のMAGELLANのシステムは、急激な事業成長に合わせて変更が加えられていった結果、コードのメンテナンス性が低下した状態。
障害が頻発したり必要以上に実装難易度が高くなってしまうなど、事業の成長の足枷になりはじめていて、そのような状況を打破するためにリアーキテクチャプロジェクトが始まりました。

リアーキテクチャの設計を考える上で特に苦慮したのは、マイクロサービスアーキテクチャを採用するか否かという点。
当時、経験者がいない中でGolangを選択する等、その他の部分では挑戦的な意思決定を積極的に行ってきました。加えて、プロダクトロードマップや世界的な潮流を鑑みると、マイクロサービスアーキテクチャを採用することのメリットがある事は分かっていました。

しかし、当時の開発者は数名程度であり、その後も大きく人員を増やす予定は無い中で、本当にアジリティの高い開発に繋がるのか、実現できるのか自信を持てず、なかなか決断することができない状況でした。
そんな中、最終的にマイクロサービスアーキテクチャを採用するという選択をしたのですが、決め手は開発組織が掲げるモノづくりビジョンでした。

ビジョンに基づく意思決定

サイカでは開発組織のビジョンとして「モノづくりビジョン」を掲げています。

『Refine your choice and make it the Best』
自らの意思をもって選択し、磨き込み、最良の結果を目指す。
その取り組みを通じてこそ人は大きく成長することができる。

リアーキテクチャの設計で行き詰まっていた時、ハッと思い立ちこのモノづくりビジョンに立ち戻ることに。
モノづくりビジョンを実現するアーキテクチャとは何か、意思決定の機会を最大化して挑戦しやすい環境を実現するにはどうするべきか、という視点に立って思考を整理していくと、スッと視野が広がる感覚があり、自信と覚悟を持ってマイクロサービスアーキテクチャを選択することができました。

そして、この意思決定を行うことができたことはサイカの大きな強みの1つであると思っています。

もしかするとこのあたりの話は、会社の方針に従って決めただけという単純な話に見えてしまうかもしれません。
しかしこの意思決定の裏には、経営からメンバーまでビジョンが一気通貫していることや、ビジョンへの本気のコミットがあることが必要不可欠です。
その前提があるからこそ、ビジョンを信じて開発の現場で決断することができましたし、私自身とてもワクワクした気持ちになりました。
この体験は今後のサイカでも特に大事にしていきたいポイントの1つです。

そんなリアーキテクチャプロジェクトですが、私の役割自体は途中でジョインしてくれた心強い仲間にバトンタッチし、プロジェクトも2022年の4月に完了しました。
現在は新しい技術スタックで開発が行われており、リアーキテクチャの手応えを少しずつ感じ始めているところです。

CTOとして

リアーキテクチャが一段落したタイミングでCTOになりましたが、引き続き、「ビジョンが活きる開発組織」にこだわっていきます。
サイカやモノづくりビジョンが描く世界観を目指し、人・組織・社会が才能を開花することに力を割いていく、そんなキャリアを歩んでいきたいです。

これまでのサイカの開発組織は、リアーキテクチャをはじめとした地盤固めに力を入れてきたため、本格的なチャレンジはまさにここから。
これまで準備してきたものを活用、試行錯誤しながら、最良なものへとアップデートしていく予定です。そして、その過程で得られた学びを積極的に公開し、次の世代の才能開花へ貢献していく。
そんな世界に誇れるモノづくりの会社として、個人も組織も成長していけるよう尽力していきます。

まずはテックブログでの成果の公開やOSSへの貢献など、少しずつアウトプットを増やしていきます。事業も組織も人も、成長を続けていくサイカを、今後ともよろしくお願いいたします。

最後に

お決まりのやつですが、いろんなポジションで募集しておりますのでよろしくお願いします。

サイカには、成長したい・素晴らしいモノを作りたい・事業を伸ばしたい・社会に貢献したい、といった本気の想いに応え、挑戦できる文化があり、ともに切磋琢磨する仲間がいます。
未来を見据え、理想を抱き挑戦を続ける才能開花への旅路を、ぜひご一緒にいかがでしょうか!


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