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水彩を始めよう

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水彩始めたいけど何から揃えればいいの?

この記事はそんな人のために書いています。
ただし読む前に一つ。
この記事はあくまで私個人がおすすめする道具、方法の一例にすぎません。人によって合う合わないがあります。そのことを踏まえて参考にしてください。

そんじゃいってみよう。

1. 水彩絵の具

水彩って画材代高いんでしょ?お金かかりそう…ってよく言われるんですが、個人的には真逆のイメージです。私は学生の頃お金がなかったので水彩を始めました。
当時中学生、お小遣いは月1000円程度。コピックは1本380円~。とりあえず推しのジャージの色だけ買ってみたけど、肌とか髪とか塗ろうと思うとめっちゃ色数いる。
デジタルで描こうにも当時はSAIみたいな安価なペイントソフトもなかったしペンタブも手が届かない。オエビとマウスで描くしかねえ。
その点絵の具はどうだろう?必要な色は混ぜれば作れるし、小学校の絵の具セット残ってるから実質初期投資ゼロ円では???
これが私と水彩との馴れ初めです。

さてそんな貧乏学生だった私がおすすめする、はじめての水彩絵の具をご紹介します。

①小学校の絵の具セット
初期投資は実質0円。多分ぺんてるかサクラ製だと思います。
前述のとおり私はここから始めたわけですが、小学校で扱う絵の具の多くは厳密にいうと「透明水彩」ではないです。「半透明水彩」といって、水加減で「透明水彩」にも「不透明水彩」にもなります(詳しい原理は長くなるので割愛)。まずは身近にあるもので始めたい、という方はこちらからで良いのではないでしょうか。

②ホルベイン透明水彩

全108色。1色200円~。
大抵の文房具屋さんで売ってて、安くて、色数が多くて、品質もいい。国産です。
水彩って三原色(あお、きいろ、あか)があれば大まかな色は作れるので、初期投資600円から始められます。

③ウィンザーアンドニュートン コットマンウォーターカラー

ウィンザー&ニュートン(以下W&N)は私が主に愛用しているブランドです。
こちらのコットマンシリーズはW&Nのメイン商品「Professional Water Colour(通称PWC)」…ではなく同社の廉価版、いわゆるお手軽シリーズ。とはいえ正当なW&N製ですから発色、品質もよく、色数も申し分ないです。同社PWCと比べてお値段も手に取りやすい。リンク先はハーフパンといって固形の水彩ですがチューブタイプもあったはず。

チューブと固形ってどっちがいいの?

ぶっちゃけどっちでもいいです。お好みでどうぞ!私は両方使ってます。固形は携帯性に優れますがチューブも携帯パレットに絞って乾かせばほぼ同じです。保存料や防カビ剤などの違いはありますが今は気にしなくてOK。

以上、
①小学校の絵の具セット
②ホルベイン透明水彩
③W&Nコットマンシリーズ
の3種類の絵の具をご紹介しました。
①はともかく、②と③についてはお好みでいいです。推し作家が使ってる方とか、地元に売ってた方とかでいい。

2. 水彩用紙

さて絵の具を選んだら今度は紙です。これがまたいっぱいあって困るんですよね。でも実は絵の具より紙の方が重要なんです。ここでは初めに手に取りやすい3種類をご紹介します。

①ホワイトワトソン

多分どこの画材屋さんにも大抵置いてある。はず。
ちょっと値は張りますがまあこれ買っとけば間違いはない。

②ヴィフアール中目

私は今使ってるラングトンに浮気するまでこれを使っていました。コスパは最強なんですがいかんせん表面の耐久力が低いので消しゴムかけると毛羽立ってしぬ。筆先でこすりまくってもしぬ。

③コットマン中目

これは私は使ったことないんですがどこでも大抵見かけるし信頼と安心のW&N製なので多分問題ないと思う。

あれ?マルマンの図案用スケブ(黄色と黒の表紙のやつ)は駄目なの?

駄目じゃない、駄目じゃないんですけどここでは敢えてご紹介しません。
かくいう私も最初の5年くらい200円のマルマンスケブで水彩やってきたんですけど、正直言ってあれで水彩やるのはハードモードです。タピオカミルクティもう1杯分くらい出せばイージーモードの水彩紙が手に入るので、騙されたと思って紙だけは予算を割いてほしい。世界が変わります。

中目とか粗目ってなに?どれがいいの?

最初はとりあえず中目が無難だと思うけど正直好みの問題なのでどれでもいい。私は水彩らしいテクスチャが出やすいので荒目が好き。人物イラストは中目~細目の方が向いているらしいですがその辺はほんと好みです。慣れてきたら色々試してみてください。

3. 筆洗、絵筆、パレット

筆洗
筆洗いって書いてヒッセンって読むのはスプラトゥーン始めてから知りました。へー。
水が入って汚れてよくて、倒れにくいものならなんでもいい。家にあるいらないコップでも、絵具セットのやつでも、百均でも多分売ってる。
ただしコップを使う場合は飲み物のコップと並べておかないことを強く推奨します。絶対事故る。みんな一度はやらかす。

絵筆
今はなんでもいいです。絵具セットの小筆とか、百均で数本セットになってるやつとか。細めで先がシュッてまとまってるのがいい。使ってるうちに先が割れてきたりまとまらなくなったら買い替え時です。

パレット
絵具が出せればなんでもいい。絵具セットにも入ってるし、いらないお皿にラップ巻いて使ってもいい。牛乳パック洗って切ったやつでもいい。あ、水彩絵の具は一度乾いて固まっても水で溶けばまた同じように使えるので洗ったり捨てたりしないでくださいね。汚れてきたパレットを洗いたかったら濡れティッシュでぬぐえばOK。

さあ始めよう

これで一通りの基本装備は整いました。スキルとか画力とかは描いてるうちにある程度ついてくるので、まずは自由に楽しんで描いてみてください。お絵かき楽しい!水彩楽しい!!ってもりもり描いてるうちに多分レベルが上がってます。今は細かいことは気にしなくていい。
(細かい水彩技術が知りたい人向けの有料コンテンツ拡充もそのうち検討します)

とりあえず!楽しんで!!!

絵の具楽しいな~って遊んでたら10年経ってた水彩馬鹿からは以上です。

いただいたサポートは私の画材代だったりおやつ代だったりになります。