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「絶対大丈夫」(ルカ2:1~20 キャンドルサーヴィスメッセージ)

クリスマスおめでとうございます。 今日はお互いにクリスマスの挨拶を交わしましょう。メリークリスマス!そうです!ここ牛久の街にもイエスキリストがお生まれになりました。
みなさん御存じのようにクリスマスというのはキリスト教会のお祭りです。でも誰がお祝いしてもいいのです。なぜかと言うとイエスキリストは、全ての人のためにお生まれになったからです。簡単に説明しますと、今から2021年前、イスラエルのベツレヘムという村で、ヨセフとマリアの夫婦に最初の男の子が生まれました。この男の子の名前がイエスといいます。それは神様がヨセフとマリアに命じたお名前でした。 そしてイエスはキリストつまり救い主と言われるようになり、世界の全ての人を罪から救う、神さまに神様につなげる人となったわけです。

 今年もYMCA児童クラブの子どもたちがトーンチャイムの演奏をしてくれます。毎年1年生が入ってくると4月にはよく「うわ~ん」って鳴き声が聞こえます。「また◎◎ちゃんだよ~」あのね、君も1年生の時はそうだったの!最初はよく泣いていた子も、2年・3年と成長すると泣いてる1年生を「よしよし、だいじょうぶだよ」ってあやしてくれるようになります。ここが安心できるところだ、大丈夫な仲間たちがいるんだって思えるようになったんですね。

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 さて、ちょっと話は変わりますけどね。今年のプロ野球は僕の愛する東京ヤクルトスワローズが見事セントラルリーグ優勝!そして日本シリーズ制覇!20年ぶりの日本一!はいここ拍手!でもね、 戦前の予想は軒並み最下位だったんです。どうしてスワローズは優勝できたのでしょうか?もちろん戦力がそろったからです。でもそれだけじゃありません。 それは技術を超えた「言葉の力」があったからです。チームを率いる高津臣吾監督が9月7日天王山を迎える前にチームに向かってこう言いました。 「絶対大丈夫だから。君たちが自分のことを理解して、仲間たちのことも理解して 、そうすれば崩れることはない。心配なことがあれば言ってくれ。その時は俺が出て行くから」ここからチームは一つになりました。この言葉以降、スワローズは巨人阪神とのマッチレースを制し見事日本一に輝きました。


考えてみれば、私たちは皆生きていくことが色々不安で仕方がないんです。心配なことだらけなんです。だから誰かに「君は絶対に大丈夫だよ」そう言って欲しいんです。でもそんなこと言ってくれる人はなかなかいません。安心させてくれる関係もなかなかありません。だからこそこの絶対大丈夫、という言葉が選手だけでなくファンの心までも捉えたのです。

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 余談ですけど、ヤクルトファンのひとりが秋篠宮の眞子さんのお見送りにいきました。何も言い返せず日本中からイジメられていた二人にも「絶対大丈夫」って声をかけてあげたって…素晴らしいよね。

 

コロナウイルスの脅威はもう2年以上続き、不安な時が続いていました。渋谷の街もこの通りでした。仕事を失う人も多く。子供達は部活もできず、不満が溜まっていました。…俺たちは何のために生きているのだろうか?みんなそんな気持ちになるのも当然です。だからこそ、もっとお互いに心は近づかないとね。


 キリスト教というものに皆さんどんなイメージを持ちますか?ミッションスクール?なんかちょっと洋風な感じ?おしゃれなイメージ?確かにそうかもしれません。でもキリスト教はもっと泥臭いものだと思うんです。もっとグイグイくる愛なんですよ。だってね、私たちは皆色々な失敗をします。ここにいるみんなもそうだよね。僕もそう。この世の中はみんなお互いに良い格好をしようとします。だけれど、イエス・キリストという人は僕たちのダメなところ、人に言えないようなところ、カッコ悪いところ、過去の傷、そういうところこそがどうしようもなく好きな人なんです。「君のその弱さゆえに、俺はあなたを愛するよ。」そういう風に言ってくれる人がイエス・キリストです。どれだけ私たちが色々やらかしてしまおうと、絶対に大丈夫だから、そう言ってくれるたった一人の方、それがキリストなのです。

 普通、王室に赤ちゃんが生まれたら国を挙げての大騒ぎになります。けれど、キリストの誕生は誰もいない野原で、数人の羊飼いたちだけに知らされました。皇室の赤ちゃんを恐れ多くて抱っこできないでしょ。だけれども、この時羊飼いたちはヨセフとマリアと一緒に「おお可愛い可愛い」 「おおいい泣き声だ!大丈夫だよ」と言って赤ちゃんキリストを抱っこしたでしょう。キリストご自身が抱っこされる側になって、私たちに愛する気持ち、人のことを支え、認める、そのことを教えてくれたんですね。


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