足底筋膜炎の治療における拡散型圧力波治療と超音波治療の比較
▼ 文献情報 と 抄録和訳
足底筋膜炎の治療における拡散型圧力波治療と超音波治療の比較
Dedes V, Tzirogiannis K, Polikandrioti M, el al.: Radial Extra Corporeal Shockwave Therapy Versus Ultrasound Therapy in the Treatment of Plantar Fasciitis, Acta Inform Med (IF: 0.7; Q3). 2019 Mar;27(1):45-49.
[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar
[目的] 足底筋膜炎の患者は、通常、腱の動きに伴う痛みのために運動能力の低下に悩まされている。この研究は、足底筋膜炎の患者において、痛みの強さ、下肢の機能性と生活の質の障害の両方を評価することにより、拡散型圧力波治療と超音波の両方の治療法を比較することを目的とした。
[方法] 足底筋膜炎の患者88名が衝撃波群、56名が超音波群、15名が対照群となった。自己記入式の質問票「University of Peloponnese Pain, Functionality and Quality of Life Questionnaire」を使用した。痛みの強さ、機能障害、生活の質の障害を、治療前、治療直後、4週間後のフォローアップ時に、5点リッカート尺度で評価した。
[結果] 衝撃波治療後と超音波治療後の痛みの軽減、機能性と生活の質の改善は、治療後(p<0,001)と4週間後のフォローアップ(p<0,001)の両方で治療後に比べて有意に増加した。しかし、超音波治療群の改善は、衝撃波治療群ほど顕著ではなかった(p<0,001)。
[結論] 足底筋膜炎の患者には、拡散型圧力波治療と超音波の両方の治療法が有効であることがわかったが、統計解析の結果、拡散型圧力波治療は超音波治療よりも有意に効果的であることがわかった。
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昨日と同様の研究グループである。結果も昨日のほぼ同様だ。腱や筋膜であれば他部位の炎症でも同様の結果が得られるのだろうか。「拡散型圧力波治療」シリーズ、もう少し続きます!
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