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今の職場、昔の職場 ~比べてみると自分の醜さを認識したりしなかったり~

 今の所属組織には新卒採用はなくて、いろんな前職をもったひとがいるのだけど、その経歴は各人とても多様だ。組織の性質上、運輸交通系は多いけどそれ以外にも銀行、小売、ワーホリ帰りで海外で何やってたか謎なやつもいる。多様性あるなあ…って思ってたんだけど、前の職場にも色んな背景や人生背負った人らが集まってたんだよね。
 これは本当に当然のことで、こども時代~学生時代に経験したことなんてみんな違うし、中途採用のひとも結構いたし、なのになんでそのことに当時は気づかなかったんだろう。

 というかそのひとなりの経験、浅いも深いも含めて、そこからくる意見も「いやウチはこうだから」といって職場の色に染めよう染めようとしてきた気がする。

「これ非効率的じゃないですか?」「もっとこうなればいいのに…」それぞれの立場から、こういうボヤきを聞いた。でも私の答えは「そうだね、マジクソだよね、でも仕方ないね、ウチはこういうやり方だからさ。」なんて言って一旦理解するフリをして上から自分が押し付けられた不条理を、下にまた押し付けることに終始していたな、と最近振り返る。こういう中堅社員の振る舞いこそがマジクソであることは言うまでもない…

 前の職場には、知っている限り、私みたいなお国からお金恵んでもらって生きてたクラスの貧乏人&ヤク中と無職ばっかの地域で育った家庭の出身者なんていなくて、実はそれが「なんか私、人生成功したわ」みたいな謎の自己肯定感を生み育んでいて、それが歪に作用していたようにも思う。自分自身が何者でもないにも関わらず、スゲーことしてる組織に属してる自分もスゲー、だから組織を否定すんな。みたいな醜い自己肯定をしていたのかもしれない。今となっては真相は、自分自身のことだけれども、闇の中。

 この反省を経て、今出来ることはとても小さいことだけれど、もう一度多角的に自分の仕事と仲間とパートナーに誠を尽くし直すことだな、と思うに至った次第。そして私のように、こんな歪な精神構造をもった先輩をもった後輩はそれなりに不幸ではあっただろうが、誠実な人間も多い組織であったと思うし、うまいことやっていってほしい。それを願っている。


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