東都大附属2年のエメルソン・有馬

最近仕事が忙しい。

仕事が忙しいと、オフの時間はとにかくダラダラしてしまう。なるべく思考停止していたいと思ってしまうものだ。

ダラダラと思考停止しながらも楽しめるもの、それがラブコメ。

ということで、大人になってから色んなラブコメ漫画を読んでいたが、最近『女神のカフェテラス』を見かけてハッとした。

「オレには、オレたちには瀬尾公治先生がいたじゃないか!」

と。

そこから漫画アプリのマガジンプラスで一気に瀬尾公治作品もいくつも読み出した。

そして今日、私は彼と再会を果たした。

涼風 25話『挑発』より

そう、エメルソン・有馬だ。

かつて涼風のアニメが放映されていた頃、中学生だった私は25時スタートの涼風を観るために夜ふかしをしていた。また、それを誰にも悟られないように部屋を暗くしたし、学校でも誰にも言わなかった。そのくらい思春期だった。

思春期の私には涼風は充分すぎるくらい刺激的で毎週毎週楽しみにしていた。プロテスタントを擁護する国の弾圧を避けるため、夜な夜な活動するカトリック信徒みたいにコソコソと動いてテレビに齧り付いていた気がする。

そんな思春期男子のお友達、涼風の登場人物で最もインパクトのある名前がエメルソン・有馬だった。

当時「エメルソン」といえば浦和レッズのストライカー、ユベントスのMF、そしてコイツという三大エメルソンがぶいぶい言わせていた時代で、街を小一時間歩けば一度は「エメルソン」と聞こえてきたものだ。

時は流れ、あれから20年弱、今やどのエメルソンの話もあまり聞かない(もしかしたら浦和レッズサポーターは今でもエメルソンの話するかもしれない)。
頭の中から高校生No.1の脚力で抜け出していったエメルソン・有馬のことなんてすっかり忘れ去っていた私に不意に訪れたエメルソン・有馬との再会。
今のとこ『涼風』を読み出して一番テンション上がったかもしれない。

さ、エメルソン・有馬はさておき、瀬尾公治作品は世界観を共有しているため、複数作品を横断的に読んでいると色んな発見があって面白い。
みんなも疲れたら瀬尾作品で上質な思考停止をお楽しみください。


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