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保護犬の譲渡条件は厳しい?

よくこういった記事を目にします

譲渡条件は保護団体様によるのですが、
身体的にも、精神的にも傷を負った命を預かる身なのだから、
譲渡条件が厳しくて当然だろうと思います

1.独身はダメ?

私の場合は独身でも許されたので、ずいぶん助かりました

独身ではありますが、私の毒親のせいで、高校生の時から15年交際している彼氏と、いまだ結婚できず同棲しているため、独身お断りの団体様であれば、パッセやサクラをお迎えできなかったでしょう

ただ、「そのうち籍をいれますよね?」

とは聞かれました

入れたくても今すぐには難しい、とお話しをさせていただくと、承知してはくださいました

ここに関しては、自身の収入と、交渉と、熱意次第かと

2.お金のこと

もちろん聞かれます
聞かれて当然だと、私は思います

お迎えするのは命です、あなたの家族です
人も犬も猫も、生き物は生きていればお金はかかります

かわいいだけでは、命を預かることはできません
犬を迎えるにあたって、様々な準備、医療費、食費など

必ずお金がふっ飛びます

「こんなにお金がかかると思っていなかった」
と、犬や猫を捨てる人もいますから
お金のない人は絶対に動物を飼育してはいけないと思います

3.大家さんからのペット飼育可能だという許可証や証明書

これも必須ですよね

ペット不可の物件で隠れて飼育し、それが明るみに出た場合
引っ越し or 犬猫を捨てる
という選択を迫られます

ペット可の物件は家賃は高いです
それでも大丈夫な方のみが命を預かる資格があると思います

4.不妊手術は必須

こちらも当然ですよね

特にパッセのような繁殖引退犬は、度重なる妊娠、出産、帝王切開の結果、子宮が他の臓器と癒着していることが多く、健康に悪影響を及ぼします

パッセの避妊手術の際も、予定時間よりもお電話が遅かったので、とても心配しました
パッセとの面会の際に、ドクターから多臓器と子宮の癒着があり、剝がすのに時間がかかってしまったことが原因だ、と説明されました

*ただし、健康状態により手術ができないとドクターが判断した際は、団体様にドクターからの書類を提出すれば、手術を無理やりはしなくても構わないそうです

5.ペット保険の加入

昔、実家で犬を飼っていた時は、ペットに保険なんて聞いたことがありませんでしたが、今ではいろんな保険会社さんがあるようです。

どこの保険会社でも構わないので、1年間は必ず保険に入ることが義務付けられています

当時はおすすめされた保護犬用の保険に加入したのですが、これが後に本当に本当にめちゃくちゃ助かりました

パッセが重度の食物アレルギーと知らずに、アレルギー源の含まれる食事を与えてしまったことがきっかけで、1週間入院させてしまった経緯があります

保険に入っていたことで、入院費や、その後の治療費がかなり抑えられたので、保険はその後もずっと継続して加入しています

6.マイクロチップ装着

体内に機械を埋め込むのはかわいそうだ
と、昔の私は思っていましたが
東日本大震災などを見ているとやむを得ないと思うようになりました

もしパッセやサクラとなんからの不可抗力で離れてしまった場合、マイクロチップによってまた再会できる確率があがるかもしれないのです

例えば、迷い犬として、保健所に連れていかれても、マイクロチップに登録した私の個人情報で、私に連絡が入るようになっています

逆に動物を捨てた人の特定にも繋がります
かわいそうだとは思うのですが、マイクロチップの導入も私は必要だと思います

7.トライアル期間なし

これについては最初だけ大丈夫だろうか…と不安に思ったのですが、理由を伺って、そうだよなぁ、、と思いました
(結果論ですが、パッセもサクラも、わが家に少しずつ馴染んでくれたので、ホッとしています)

保護団体によっては、2週間や1か月のトライアル期間を設けているそうですが、パッセたちの保護団体様のところはトライアルなしでした。

私は実家でダックスを飼っていましたが保護犬は初めて
彼氏は犬を飼ったことがありませんでした

どんな子でもいい
どんな子が来ても、1億パーセントの愛情をかける!
と意気込んではいましたが、
Youtubeでは、トライアルで合わずに辞退、という動画を見かけたこともあり、私たちはいいけど、パッセやサクラは我が家に馴染めるかなぁ、と心配していたところはありました

特にサクラを迎える時は、犬が大嫌いなパッセがいたので、本当に心配でしたが、結果仲良く暮らしてくれています

話を戻して、保護団体様からご説明いただいた理由は、
合わなかったら返す、という行為
言い方を変えれば、また捨てるのと同義だ、ということでした

たしかに
人間で例えるなら、子供を設けておいて、
泣くし面倒見れなーい、合わないから、
やっぱりいらなーい、あげるー
なんて、基本的に許されないですからね
それは動物でも同じ

ただでさえ、身体的に傷ついている子達なのに、

また捨てられた

なんて絶対に思わせたくないという、今度こそは大事にしてくれる覚悟を持った家族しかお断りです、ということなのでしょうね

などなどが主な譲渡条件でした

改めて振り返りましたが、
独身か否か以外の条件は、全然厳しくないと思います

むしろこれを守れずして、保護犬のみならず
動物を飼ってはいけない
と思います

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