見出し画像

09 ユースホステル、シェアハウス。それとも、、、さぁ、どうする。

4ヶ月ぶりの更新なので(番外編を2記事はさみつつ、、)どこまで書いてたか自分でも忘れていて過去の記事を見返してしまいました。。

学校の寮に入れるまでの2週間をユースホステルの相部屋で過ごす予定でしたが、ここでは、勉強道具どころか、生活道具も広げるスペースがないなぁ・・・毎日ルームメートが変わるのも面倒だなぁ。。と思いながら、とりあえず学校の事務局へ授業料を支払いに行くことにしました。

学校がどこにあるのかもわかってない状態で(1箇所にキャンパスがあるのではなく、街の中に学部ごとに校舎が散らばっているのです)事務局の地図を握り締め、なんとかたどり着きました。

ヘルシンキと言えばまずイメージされると思われる白い建物「ヘルシンキ大聖堂」の隣に一番大きな校舎があります。 

ヘルシンキ大聖堂

そこから、徒歩8〜10分ぐらいの所に小さな事務局の建物がありました。
こじんまりした事務所内に同じような学生さんが数名いて、順番が来るのを待っている間にメッセージボードを何気に眺めていると、「ルームシェア 1名募集」と書かれてあるメモを発見!!連絡先の名前からしてフィンランド人の女性っぽいなぁ。。電話番号とメールアドレスが書かれていたのでとりあえずメモっておき、授業料の支払いを済ませました。

帰り道に、フィンランドでのスタバ的存在(当時はスタバはフィンランドにはまだ進出していなかった)の「ロバーツコーヒー(ROBERT'S COFFEE)」でコーヒー飲みながら連絡してみようかどうしようか考えていると目の前にPCが設置されている!そのお店では商品を購入すると10分ぐらい無料でPCが使えたのです。当時はWi-Fiどころかスマホもまだなかったので、外出先でインターネットを使えるというのは珍しい、それなのに偶然いや必然的なPCとの出会い!もうこれはメールしろということだな...と我ながら自分勝手に結論を出し、知らぬフィンランド人にメールを送ってみました。

数分後に返事が来て、その日はフィンランドの夏至祭という連休中前だったので、「今は隣の国エストニアに旅行中なので帰国したら一度部屋を見においで」ということが書かれていました。金額も予算内で3人でのルームシェア、家具も揃ってるから使っていいということなので、見に行く約束をしたのです。

ユースホステルでは自分のスペースが狭く荷物を広げられないというのが一番ストレスだったので、そこが解消されるならまぁいいかなと、気持ちはそのルーム部屋に2週間住むことを心の中で決めたのでした。

その日はまだ時間があったので、2週間後に住む予定のアパート?寮?にとりあえず住居費も支払いに行こうと思い、ヘルシンキとは別キャンパスになるヴィーッキ(Viikki)キャンパスがある隣町(ヴィーッキ)へ、バスで向かうことにしました。

フィンランド中央駅

バスターミナル

当然、ヴィーッキがどこにあるのかもわからず、中央駅の隣にある中央バスターミナルにいたバスの運転手らしき人に住所を見せて言われるまま別のバスに乗り、降りる駅もわからないのでそのバスの運転手に住所を見せたら「・・・で降りればいい」みたいなことを言われ(フィンランド語なので全く理解できず)駅についたら合図してほしいとお願いして出発しました。
30分ぐらいで着くと言われてたのに、高速道路みたいな道を走り、しかも、もう1時間近く乗ってるなぁ...と不安になりながらも合図がもらえるのを待っていると、町のはずれっぽい場所でバスがとまりました。バスの電気も消えるし、、、運転手さんの所で行って「ここで降りたらいいの?」と聞いてみると、「えっ!?まだ乗ってたの?」みたいな顔でこちらをみるではないですか。そう、運転手さんは私のことをすっかり忘れて終点まで来ていたのです。ここに行きたいんですが(住所見せる)、、、沈黙(もちろんお互い言葉が通じず)
「大丈夫、もう少ししたらバスはまた折り返すからこのまま乗ってろ!」(たぶん...)と言われ、、、バスの中で一人出発までの時間をつぶすのでありました。
その後バスが折り返し運転を再開し、今度は忘れられないように運転手のすぐ後ろに座り、忘れられないように数分ごとにまだ?まだ?と声をかけ続け、高速道路みたいな道で突然バスが停車し、「ここで降りればいいよ。もう少し先に、下の道路に降りる階段があるからそこまで歩きな!」(って言ってる気がした)

ここ徒歩で歩いていいんかな?と思いながらも、その先あった非常階段のような所から下道へ脱出。
下道に降りて見知らぬ道を彷徨いながらなんとか大学の敷地の端っこみたいなところの校舎にたどり着き、誰もいない静まりかえった校舎に入って誰かいないか探してみました。(完全に不法侵入。。)

画像4

画像5

画像6

おじいさん(教授?)がいたので住所を見せると、「う〜ん、ここからは遠いけど、歩いていくしか行く方法はないな。」と殴り書きのような地図を書いてもらい、、ヘロヘロヨレヨレになりながら寮らしき建物が10個ぐらい建っている場所にたどりつくことができました。
これはもう、日本からヘルシンキ行くよりも大冒険ですよ!某テレビ番組『出川イングリッシュ』のロケに負けないぐらいの『Passerbyフィニッシュ(フィンランド語)』のいい動画が撮れたと思います(笑)これは是非ともテレビ局に密着取材してもらいたかった。

寮の事務所のようなところへ行くと、「いつフィンランドに着いたの!?待ってたのよ〜〜〜」と、寡黙な人が多いフィンランドにしては、めちゃくちゃwelcomeな感じではないですか。
「たまたま空き部屋が出たので、今日からでも使っていいよ。日本人だから、女性ばかりのフロアがいいわよね。」と言われ(日本人はそう思われてるんだ)、これからヘルシンキに戻って、荷物持ってまたここまで戻ってくるのはもう体力の限界っす、、、と思いながらも、今日からここに住んだら当初の予定2週間分のユースホステルもしくは、まだ会っていないフィンランド人とのシェアハウス代が浮く!!!そんな無職な身分にはありがたい提案をすんなり受け入れ、荷物を取りにヘルシンキへまた戻るのでありました。ルームシェアもしてみたかったなぁ。お断りの連絡もしないといけないなぁ。。

そうそう、寮の事務局でバスのことを話したら乗ってきたバス、行き先が全く違う路線バスで、もっと近くに留まる路線バスがちゃんとありました。。最初に聞いた運転手が違うバスに乗せてくれてたのでした。。乗ったバスの運転手もバス停にない所(そのバスのルートで1番住所に近いと思われる地点)で降ろしてくれてました。ちゃんちゃん。
(次回へ続く・・・)