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海外観戦✖️Azzurre−その2−

*バレーボール・アドベントカレンダー14日目* Ciao a tutti!! 13日に引き続き、12月14日を担当します、海外バレーおっかけの“そら”と申します。

はじめに

私の推しはイタリア女子ナショナルチーム!タイトルの「Azzurre(アッズーレ)」の由来は「海外観戦✖️Azzurre−その1−」を確認してください。
それでは、昨日に引き続き、Azzurreの応援!海外観戦記を書いていきます。本日は昨年と今年海外に行った時のことをまとめました。

Ⅲ Salle omnisports du Pierrier, Montreux, Switzerland(2018年)

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スイスで有名なジャズの街、モントルー。モントルー駅からバスで約10分。スイスとフランスに跨がる三日月型をしたレマン湖に面した場所に会場はあります。
会場はとても天井が低く、中にはボールが天井の鉄骨?の間に挟まるという事件も笑。ボールが天井に当たるとその時点でプレーが止まってしまうので、いつもの天井の高さの感覚でやると失点が増えてしまうのは、選手としてはやり辛そうです。

ここSalle omnisports du Pierrierで開催されるモントルーマスターズは、1984年から始まったほぼ毎年行われる国際大会です。
参加国は8チーム(スイスがホスト国)と他の国際大会に比べると小規模で、2018年大会はイタリアの他にブラジル、カメルーン、中国、ポーランド、ロシア、トルコが参加しました。
大会は9月上旬に開催されましたが、同月下旬には日本開催の世界選手権が控えており、世界選手権に出場するチームのほとんどは本番を想定したメンバーで臨んできました。もちろんAzzurreもガチメン。

世界選手権前、またもや海外観戦したい欲が高まってしまう私。友人に相談しました。
私「世界選手権前にイタリア観ておきたいんだよね…モントルー行こうかなって」
友人「行ったらいいじゃん?行ってきなよ」
そして…初めて一人で海外旅行することになりました。航空券もホテルも全部自分で予約。やろうと思えばできるもんだなと自分に感心してしまいました笑。

さて、大会の方はというと、Azzurreはグループ戦で初戦のトルコにストレート負けを喫したものの、続く中国戦とスイス戦を2試合連続でストレート勝利を収め2位でグループ戦を突破しました。観戦はグループ最終戦のスイス戦からでした。
そして、準決勝はブラジル戦。ブラジルとはいつもフルセットをやっている印象が強いのですが、案の定今回もフルセットの激戦…。ある意味この試合が事実上の決勝戦みたいな感じでした。
なんとか決勝進出を勝ち取ったAzzurreの最後の相手は、世界選手権でも対戦が予想されるロシア。両者とも世界選手権を前にここで勝利して弾みをつけたい大事な一戦。

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結果は!Azzurreのストレート勝利!終始前半ロシアにリードされながらも、後半からブレイクポイントを重ね、2004年大会以来14年ぶりの優勝を飾りました!めでたい!!小さい国際大会とはいえ目の前で優勝の瞬間を観られたのはファンとしてはなにより嬉しいことですね。

ところで、本大会では最終日まで1〜8位までの順位決定戦を行っていたため、決勝戦後各チームが参加するフィナーレが行われました。
ベスト6は各チームから1名ずつ選出するという方法で、各チームの健闘をこのような形で称えるのは素晴らしいな、と思いました。

表彰式のあとは会場の出口付近で出待ち。この会場出待ちがめっちゃしやすかったです。Azzurreの優勝に観戦にきていたたくさんの観客が選手と写真撮影タイム!私もお目当ての選手を見つけては、セルフィーをお願いしてました笑。最後にユーロぶりのダヴィデ監督とお会いして、「日本で待ってます!」と伝えられたのは嬉しかった!
スイスの素晴らしい景色も拝むことができて、(物価の高ささえ目をつぶれば)満足した観戦旅行になりました。

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Ⅳ PalaCatania, Catania, Italy(2019年)

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やっと来ました、イタリアでの観戦!戦いの舞台はシチリア島東部にあるカターニア。海岸近くにあるホテルからタクシーにゆられて約15分。これまでも数多くの国際大会の舞台となっているPalaCatania

旅行を決める前、友人たちと私の心は揺れていました。カターニアで行われる大会を観るか、それとも欧州大陸予選を観るか。前者は五輪出場権決定の瞬間を見届けたいという想いと、後者は今季最後のナショナルチームでの活動を見届けたいという想いと。
しばらく悩んで、前者をとることにしました。やっぱホーム開催での国際大会を観てみたいと

さて、カターニアを含む6年都市で今年8月2〜4日に開催された、2020年東京五輪大陸間予選。これまでの五輪出場国の決定方式は、ワールドカップ上位国→各大陸予選→世界最終予選(兼アジア大陸予選)という流れでしたが、今回は世界ランク上位24チーム(五輪開催国の日本除く)による大陸間予選→各大陸予選という方式に変更になりました。

大陸間予選では上記24チームをランキング順に6グループに分け、イタリアはオランダ、ベルギー、ケニアと同組となり、上位1チームのみに与えられる東京五輪出場権をかけて争いました。

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イタリアにとって来年1月に控える欧州大陸予選を見越すと、大陸間予選で五輪の切符を勝ち取るに越したことはありません。欧州大陸予選は大陸間予選より厳しい戦いになることが予想されます。
何より1月は各国クラブシーズン中で、ナショナルチームで準備ができる十分な時間が取れないことも想定され、イタリアと実力が拮抗しているセルビアやロシア、ポーランド、トルコなどが確実に五輪出場権を獲得するという確証もない。3戦全て、なにがなんでも勝ち切るしかない

観戦は3日のベルギー戦から。前日のケニア戦とベルギー戦と2試合とも危なげなくストレート勝利を収め、予想通り頂上決戦となったオランダ戦。約3年半前の大陸予選で負け、2年前の欧州選手権で負けと現地観戦ではオランダに勝てた試合を観られず、グループ分けでオランダと同組が決まった時は、大事なところでまたオランダと当たるんだなという気持ちでした。

会場では、世界選手権の時に名古屋で会ったマリノブファンのおじさんと席が前後賞!お互いにこの席を取ったよと言っていなかったにも関わらず、なんという偶然。外ではシューズやウェアの物販やイタリアグッズの無料配布で大賑わい。そこでイタリア協会の会長とばったり会ってしまったので、ばっちり一緒に写真を撮ってしまいました。盛り上がりに会長もご満悦。あとは我らが Azzurreが勝利するのみ。
会場にはAzzurreの出場権獲得の瞬間に立ち会おうと4,500人の観客が駆けつけ、戦いの舞台を盛りあげました。

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結果はというと、なんとオランダに1回もリードを奪われないという素晴らしい試合運びで見事ストレート勝ち。無事大陸間予選で東京五輪出場権を獲得しました!感激!

もちろんホームアドバンテージもAzzurreの助けになったと思いますが、重要な試合でこれまで苦手としてきた相手にしっかりと勝ち切れたことは、リオ五輪後の3年間の積み重ねがAzzurreの力になっていることの証明だったのではないかと思います。
イタリアはカターニアの地で2000年のシドニー五輪から6大会連続の五輪出場権を獲得しました

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おわりに

最後までお付き合いいただきましてありがとうございます!2つの記事とも直前で内容を変えたので、文章がおかしい等見苦しい部分があったかもしれません。自分では楽しく書いたつもりです笑。

さて、東京五輪まであと223日です。各大陸予選も開催まで1ヶ月を切り、もうまもなく五輪参加国が出揃いますね。参加するチームの集大成を会場で見届けることができれば本望です!

P.S.アドベントカレンダーはまだまだ続きますよ!すでに公開されている記事を読み切れてない方はこの週末にぜひ読んでみてください!!






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