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本音と建て前

医療従事者である親友Yと先日、久しぶりにごく短時間ランチが出来た。

彼女は内科クリニックに看護師として勤めている。
先月、3度目のワクチン接種を終えたと聞いていたが、1度目、2度目ともかなり強い副反応に見舞われた彼女、少し二の足を踏んだらしい。
ただ、院長からは打ってもらわないと業務に支障が出ると諭され、本人もそれはわかっているので納得して接種した。
3度目になると少しくらいマシ?かと思いきや、高熱に嘔吐などこれまで以上に辛かったらしい。2日くらいで回復したけどね・・・と苦笑していた。

私も近く3度目の接種を予定している。
接種券がまだ届かないので、自治体の大規模接種会場の「接種券ナシ枠」で予約を取った。そうまでして早く打ちたいと思ったのは、このオミクロンの感染の速さと、母がいるからだ。
Yも両親と敷地内同居で接触する機会が多いので、とても気を遣うと話していた。そう、オミクロンは軽く済むかもしれないなどと言われるが、まだまだそれはわからない。そして、家族構成にも依る。

私は対面でのお客様対応がある仕事なので、自分が感染して移すリスクと逆に移されるリスクも考えなければいけない。
気休めかも知れないけど、帰宅時にコートやバッグにアルコールスプレーを吹きかけているとYに話すと、これまでは帰ってすぐお風呂に入る・・・などという話を聞いてもそこまでする必要ないでしょ?と半ば笑っていたけれど、発熱外来を受け持つようになってからは仕事から帰るとすぐお風呂に入るようになったと彼女も打ち明けた。

通常なら1日に30人ほどの外来患者が来る程度のクリニックに、今は発熱外来だけで毎日10人ほどが訪れ、かなりの高確率で陽性になっているという。
自分が感染することで影響する範囲を考えると、お互いに出来る限りの対策をして行動は慎重にならざるを得ないよねと溜息をついた。

そんな毎日なので、反ワクチン論者などを見かけるとうんざりする。
死んでから気づくのでは遅いのに。引き籠っていられる人は恵まれている。まぁ、それも彼らの人生なので否定はしないけれど。
少なくとも私達の近くには寄ってこないで欲しいかな、と。科学的なエビデンスを否定するひと達とは、きっと何を話しても嚙み合わない。

あるSNSを共通して使っているので、彼女の反ワクチン的な知り合いが「だから、ワクチンはやめた方がいいよね!」とコメントしたのに対し、「4回目は考えるかも。。」と返事をしていた彼女だったが。

「そうは言ってもね、そのときが来たらやっぱり打つと思うわ」
だよね~と笑いあった。

生きていくには、本音と建前の使い分けが必要なのだ。
とにもかくにも、コロナ禍がさっさと過ぎ去ってほしい。

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