咲ちゃんのまなざしときわちゃんの愛
シティーハンターを見てきた。雪組の新トップコンビ、さききわのお披露目公演。
・・・・・ほんとにほんとによかった。
咲ちゃんのきわちゃんに向ける眼差し。
もう、めちゃめちゃによかった。
なんかこう・・・不器用な書き方になるかもしれない、そして私の思い込みで書いてしまうので、勝手な想定でとんちんかんになるかもしれないけれど、私の脳内を記しておこうと思う。
咲ちゃんの存在を知ったのは2019年のFNS。男性グループとコラボして長すぎる足を持て余し体重移動しながら音に合わせて髪をなでつけるそのしぐさに一瞬でやられた。
めちゃめちゃかっこいいひとおる!!雪組の2番手さんなんだ、へぇ。(ヅカオタ研1)
この時一瞬で強烈に惹かれたものの、その後は雪組とはなかなかご縁がなかった。ゆるりとヅカ観劇はしていたけれど、今回のトップ就任も遠目から「おめでとうございます」と静かに拍手をしていた。
そんな中、スカステの番組で”ほっとなふたり、とっておきのひととき”が放送された。各組のトップスターがカフェ風のセットで向かい合い、萌え萌えのトークを繰り広げるファンにはたまらない企画。
各組カラーが違って、連続でトークを見ていくとコンビの特性が表れているようでとっても面白かった。
・・・・けれど、けれど・・・そんな萌え萌え番組なはずなのに、私はちょっと苦手かも?と思ってしまったのだ、さききわコンビのことを。
なかなか縁遠かったのでお二人のことをあまり知らない状態で番組を見て、(なんだか、ずいぶんとクール・・・じゃない・・・?)と感じた。大人な二人と言えばそうなのかもしれないけれど、きわちゃんの子犬のような人懐こさに対して咲ちゃんの「へぇ・・・ふぅん・・・」という受けがだいぶクール・・・と戸惑ってしまった。
咲ちゃんはすごくかっこいい、でも二人はどんなコンビになるんだろう。私も新生雪組についていけるかな・・・と新コンビと自分との相性を未知数に感じた。
そして今日、雪組シティーハンターのマイ初日を迎えた。
さて、幕の上がったシティーハンターがどうだったかというと、もう冴羽獠は言わずもがなの冴羽獠で。
腰つき、ヘロヘロ具合、プラプラ遊んじゃうおてて、中腰のふらふら歩き。かわいこちゃんを見かけるとでれーんと垂れ下がる目じりと伸びる鼻の下。
かと思いきや仕事中の黒髪の隙間からのぞく鋭い瞳。ふにゃふにゃお喋りからのシリアスな呟き。
どこかにオンオフのスイッチでも入っっているのかと思わされるようなメリハリの連続に、何もかも忘れてマスクの下で”ぷっ”と吹き出しながら楽しんだ。
ものまねであれば”似てる似てる!”という感想が正しいのかもしれないけれど、咲ちゃんの冴羽獠は似てるじゃない これは・・冴羽獠そのものなんだよ!!などと興奮を脳内で繰り広げたりした。
舞台の上で冴羽獠で居続けるってすごいことだと思うんですよ。だってすごい特徴のある人物じゃないですか、冴羽獠さんて。漫画の世界の人ですよ。人々の頭の中にそれぞれの冴羽獠像がある状態。そんな中、一貫して冴羽獠を演じるって並大抵の説得力ではできないことだったと思う。咲ちゃんすげー
とにかく楽しんだシティーハンター。
そして舞台は2幕のショー、ファイアーフィーバーへ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイアーフィーバー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さききわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さいこうじゃん・・・・・・・・・・・・・・・(号泣)
さいこうでした。
はい、語彙は失いました。
さききわの雪組は今回が初めて。どきどきしながら席に着いたシティーハンターですっかり身も心も持っていかれ、すでに”さききわ、素敵・・”と心を開いていた状態。その状態でファイアーフィーバーに臨んだわたし。
咲ちゃんの、きわちゃんを優しくみつめる瞳に。
咲ちゃんの、きわちゃんに笑いかける瞳に。
咲ちゃんの、きわちゃんを見守る瞳に。
泣いた~~~~~~~~~~~~~~~~
シティーハンターのときはそれはそれは冴羽獠だった咲ちゃん。それがショーになるとそこにいるのはやっぱり雪組トップスターとしての咲ちゃんにかわる。
(記憶装置がバグなので全然記憶違いかもしれないけれど書いちゃいますが)ショーの前半、銀橋左右から二人が踊りやってくるシーン。二人は遠くからも見つめあい、舞いながら歩みを進める。二人は舞台を楽しんでいて、新生なのにどこか貫禄まで感じる堂々たる空気も纏う不思議なフレッシュ。
ああ、これがさききわ!!
そう思ったら二人の距離が縮まる一歩一歩のたび、だんだん感極まってきてしまい、なぜか泣いた。
ショーの中盤、雪を見たかったきわちゃんを、咲ちゃん火の鳥が優しくほだすさまを見てまた泣いた。永遠があるとしたらそれは命ではなく思い(意訳)と歌う咲ちゃん火の鳥の歌を聴いて、さらに泣いた。
そして終盤、二人のデュエットダンス
くしゃっと笑いかけたかと思えばひんやりした瞳で正面を見据え、そして今度は大人の笑みできわちゃんをリードする咲ちゃんをみて、性懲りもなくまた泣いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんなの・・・・どうしてなの・・・・なんでこんなに涙腺にくるのーーーー!!!
わからない、いまだにわからないけれど、すごくよかった。
ふたりのコンビが不思議な具合に調和していて、それが感動的だった。
お芝居の冴羽獠と香に引っ張られているのかもしれないけれど、二人の関係が”信頼”に見えた。
見守る愛の咲ちゃんと、のびのびと舞うきわちゃん。
咲ちゃんの元で優しい愛を自由に表現できるきわちゃんと、きわちゃんの表すどんな愛のかたちも受け止める覚悟のできている咲ちゃん
こんなふたりにみえた。
それがとても感動的で感動的で。素晴らしいコンビネーションだと確信した。
・・・・・本当に、いったい私は、ほっとなふたりで何を見ていたんだ。
帰り道、そう思ったけれど、ふと思い直した。
ほっとなふたり、あれは、壮大な前振りだったんじゃないのか。ほっとなふたりのさききわは、わたしにとってはクールなふたりだった。
でも今日私がこの目でしかとみたさききわは、もうこの上なくほっとなふたりだった。信頼にあふれていた。夫婦愛というよりも、兄妹愛のような翻ることのない信頼の愛に見えた。
一本取られた。すごく素敵なショーだった。
2019年、ふと見たFNSで衝撃的にかっこいい!と思った男役さきちゃんは、2021年の今日、舞台の真ん中で、相手役のきわちゃんに温かく、やさしく、どこか子供っぽさも秘めた不思議なまなざしを向け、そして客席を情熱の愛で包んでいた。
どんなお二人なのだろうかと少々ドキドキしながら劇場の赤い椅子に着席したわたしは、すっかりそのまなざしに魅了され、初めて見るトップコンビの在り方に感動した。
どんなことでも、見てみないとわからないなと。見てみてはじめて感じること、大事だなと。
さききわを、ちゃんとこの目でしかとみられて、良かった。
ファイアーフィーバ~~~~~~~~!!!!!
応援するぞ~~~~~~~~!!!
以上!
読んでいただきありがとうございましたっ
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