留依蒔世という情熱

留依蒔世はじめ希峰かなたくんなど5名の退団が発表され、休演のショックと共に更に追い打ちでした。まだショックと惜しい気持ちが癒えませんが、少しだけ記します。

留依蒔世さんはわたしがその魅力に気づけたのが遅く、ネバーセイグッバイのラパッショナリアからでした。プロミセス・プロミセスでも女役で大いに沸かせていましたが、残念ながら私にはご縁がなく見ることはかないませんでした。

ネバーセイグッバイのラパッショナリアとして舞台に立つ留依蒔世のインパクト。
響き渡る決意の歌声、男女の隔てなく立ち上がったんだとわかるようなまっすぐ伸びた背筋の佇まい。ラパッショナリアの見上げる視線の先は、自分たちの力で守りきったバルセロナの街の未来に向いているようでした。

民衆を代表して、当時のバルセロナの様子ごと体現していた。それが留依蒔世のラパッショナリアでした。

「女子供も隔てなく戦うんだ!」の説得力と「男たちより腕はちょっと細いけれど」の満場一致の疑問符の高低差含めて最高でした。

そんな女役から一転、カルトワインでは元マラス、現全米に店舗のある(裏稼業で怪しいサプリも販売してる)ペットショップ運営のボス、チャポエルナンデス。そのチャポを演じる留依蒔世が、ほんとにほんとうにたのしそうで。

これぞ水を得た魚!女役としても素晴らしさを見せつけられたあとに見るゴリゴリの髭面。用意周到に仕掛けられたのかと疑いたくもなるようなそのギャップ。たまらなかったです。

胸に入ったマラスの証のtattooがありながら、余裕とチャーミングを併せ持つボス、チャポ。
しかし「俺はお前をぶどう畑の肥料にすることもできるんだ」と平気で宣ってみせる有無を言わせぬ立場の表明。
シエロとは仲間らしく振る舞うように見える瞬間もあるチャポが、その権力の座が揺るぎないと示してきた瞬間。チャポにとってシエロは踊らせた優秀なコマなんだとわからせる威圧。

…うまい うますぎる 

個人的にお気に入りなのは、チャポのバッグを盗んで駆け回るシエロがチャポの目の前に飛び出してしまい、チャポは盗まれた自分のバッグに手をのばすでもなくただ、「ハ〜ロ〜」とシエロの顔を覗き込むように手を挙げるのですが、あのシーンがチャポの余裕とアメコミのような展開が舞台で繰り広げられてるおかしさで印象的でした。

…たのしそう。楽しそうに舞台にいるなぁ!留依蒔世!

スカステのナウオンご覧になられましたか あのときの組長副組長と共に話す留依蒔世の様子のおかしさに観劇前からワクワクが止まらなくなりました。
フィナーレのずんちゃんの衣裳もチャポの影響?とすっしーさんに問われて「かも⤴」「かもかも⤴」とワクワク隠す気もなく答える留依蒔世。その明るさに組長副組長とは本科予科くらいの間柄なのかなと笑っちゃいます。

久しぶりのガッツリ男役を楽しんでいるんだろうなという思いとともに、「カルトワインは全部ぎゅうぎゅうに詰まっだおせち」と表現する留依蒔世に、あぁカルトワインという作品を愛してるんだなとナウオンからバチバチに伝わってきて、留依蒔世の人柄を好きになると同時にカルトワインへの楽しみを募らせてくれたのも留依蒔世でした。

留依蒔世の魅力にどっぷり浸かっているときに放り込まれたのがこの記事です。紹介してくれた小川さん( @RuiMakisye さん)の許可を得て掲載します

読みました?リンク先の記事も舐めるように全部読んできてくださいね。私は5回読んでます。

…なんてこと
なんて愛おしい方でしょうか

これを読んで愛おしくて愛おしくてたまらなくなりました。めちゃくちゃに可愛い人なんだ!

入団前の文化祭で「俺の舞台を見に来てくれてありがとう感」を出せる舞台度胸、聞いたことありません。しかもそれは奮い立たせるために意図的に行うのではなく、留依蒔世の本心から湧き上がる思いなんだろうなと推測できる。
なんてピュアに熱い方なんだろう。
縦ではなく横に跳ね上がるエルベスプレスリーもびっくりのもみあげ、見たかったな

カルトワインの初日舞台のあと、ズラリ並んだカテコですっしーさんの後ろに立つ留依蒔世。
初日を終え、やっと落ち着いて客席に目を向けられると言わんばかりに、満席の客席を愛おしそうに、嬉しそうに、“俺の舞台に来てくれてありがとうみんな愛してるぜ”と視線を向けてます。
文化祭の10年前と変わらず客席を総なめして見渡している感無量の留依蒔世をみて、つい愛しくて涙を浮かべながら爆笑してしまいました。

そんな、そんな愛すべき留依蒔世さんがなんとハイローで退団。ショックが癒えません。正直これからまだまだ男役を見たかったと思うのはファンなら諦めきれない真っ当な感情だと思います。

同時に退団が発表された、わんたこと、希峰かなたくん。カルトワインではワインコレクターズの負けず嫌いなミシェルはじめ、マラスのリーダーでお顔の入れ墨がやばいマッドドッグもされたり(あの顔のtattoo、いつ落として次の場面チャポの手下として出てきてたんです!?)、メキシコのバンドもされたりと大活躍しまくりで大好きになりました。
オークションでシエロに競り負けるときのえぇ!?や、表情、間も最高で今も脳裏に残ってます。グランピーガイズでワインオタクだけにそれはそれは楽しそうにグローブを振るわんたをだいすきになりました。

カルトワインチームは一人ひとりが引き立ちまくりで下級生に疎い私の解析度を上げに上げてくれたという意味でも最高の演目でした。退団を決められたみなさんが惜しい、惜しいよ。

まだちっとも解せてないし、カルトワイン自体への思いも消化できていませんが、留依蒔世はじめ退団を決められたみなさんをハイロー&カプリチョーザでは敬意を込めに込めて楽しませてもらおうと思っています。

カルトワインで下級生ってこのチームにいるの?となるくらいに統制の取れたレベルの高いお芝居を見せてくれた宙組のみなさん。
惜しいに決まってます。
そんな気持ちは抱えたままでもいいじゃん、という割り切りの仕方で、きっと今は思い切りハイローのお稽古をされているだろう留依蒔世はじめカルトワイン出演者のみなさん、宙組のみなさんについていこうとおもいます。

またナウオンが楽しみです。自身の退団のことは棚に上げて、きっとワクワク話してくれるであろう留依蒔世が見える気がしています。

お読みいただきありがとうございます。

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