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君はシンギュラリティ系VTuberのマシーナリーとも子を知っているか

このnoteは「#マシーナリーとも子ブログ」キャンペーンに向けて書かれたものです。マシーナリーとも子のハンドースピナーが欲しいんです。

君はシンギュラリティ系VTuberのマシーナリーとも子を知っているだろうか。マシーナリーとも子とはバーザム氏(Twitter@barzam154__)が大好きなキャラクター「アイドルマスターシンデレラガールズの池袋晶葉」を応援するためだけに作られたVTuberである。アイドルマスターもVTuberも知らない人がこの文章だけ見てもよくわからない(知っていてもよくわからない)はずなので、まずは順番に説明しよう。

まず、アイドルマスターシンデレラガールズとはバンダイナムコエンターテインメントが展開するゲーム・メディアミックスで、アイドルマスターシンデレラガールズ(以下、デレマス)はMobageで配信されているソーシャルゲームだ。そして、池袋晶葉とはデレマスに登場するアイドルの一人である。人気が高くてメジャーなアイドルのキャラクターには声優が付くことが多いのだが、残念ながら池袋晶葉はまだ声優が付いていないのでメジャーな人気とは言い難いのが現状だ。

次に、VTuberとはインターネット着ぐるみタレントの総称である。2017年11月から始まったバーチャルユーチューバー(通称:VTuber)ブームによる着ぐるみの二次元化(演者が漫画・イラスト風のビジュアルをガワとして人格があるように振る舞うこと)によって、主に「キャラクターのライブ化」と「インターネットおもしろ人間発掘会」の2つの流れが日本のインターネットで発生した。前者は主に企業プロデュースによる「ゼロから生まれた新しい人格(という体)」であるし、後者は個人が始めた「自己人格のキャラクター化」として筆者は分類している。つまるところ、マシーナリーとも子は後者である。

マシーナリーとも子が生まれた経緯はバーザム氏のブログ記事「実録!!!!!!!! 48時間でバーチャルユーチューバーになった男(2018-04-28)」から知る事ができる。要約すると、デレマスのキャラクターの中であまりメジャーな方だとは言えないキャラクター「池袋晶葉」を応援するためだけに生まれたキャラクターが「マシーナリーとも子」なのだ。ついでにバーザム氏は自分のツイッターアカウントやYouTubeのチャンネルをそのままマシーナリーとも子として使っており、記事タイトルにも「バーチャルユーチューバーになった男」として表現しているので、マシーナリーとも子はバーザム氏が作ったキャラクターではなくバーザム氏が生まれ変わった姿そのものとして扱うのが適切だろう。

では、そんなマシーナリーとも子に筆者が感じた魅力について語っていきたい。

1. 存在そのものが面白い
まずマシーナリーとも子の存在意義そのものが面白い。自分が好きなゲームのキャラクターを応援するためだけに自分もキャラクターになるといった発想の人間は今後もそうそう出て来やしないだろう。キャラクター設定としても「池袋晶葉へのリスペクトとしてアンダーリムの眼鏡を付けている」「手にマニ車(チベット仏教の仏具)を装備している」「シンギュラリティの体現者であり、人類を滅ぼすことが目的である」などぶっ飛んでいる。

2. 動画が面白い
マシーナリーとも子の動画を見るとまず記憶に残るのが「音」だ。喋りは合成音声の英語を無理やり日本語っぽく発音させている上に、録音の都合なのかエコーがかかっていて尚更聞き取りにくい(字幕は用意されている)。しかも当然のようにマウスのクリック音や椅子のしきむ音、Discordの通知音などが入っている。これらのノイズがある種のリズムを生み出しているといっても過言ではないだろう。また、動画の内容はすべてが唐突でありながら池袋晶葉を応援するという目的だけはぶれないので芯が通っており(?)、つまりは面白い虚無だ(マスに受けることが前提である動画投稿者は大抵面白くない虚無になる)。本人も特に人気になったり多くの人に受けたりすることを狙っているわけではなく、マシーナリーとも子が自然と発信する情報に視聴者は惚れているのであって、マシーナリーとも子はインターネットにまれに存在する面白いオタクであることがわかる。まずはYouTubeにアップロードされている第一話だけでも見てから判断してほしい。

3. コンテンツの供給が早い
マシーナリーとも子は動画の更新速度が速いので視聴を継続する意欲・熱量が失われにくい(※1動画の平均的な制作時間は4時間ほどで、ツイッター限定動画は20分程度のこと)。ツイッター向けの1分から2分の短い動画もアップロードしており、それらも定期的にYouTubeにまとめて投稿されるようだ。マシーナリーとも子のツイッターも大体動画と同じなのでそちらを追いかけるだけでもコンテンツみがある。とはいえ、最近マシーナリーとも子さんは過労でしばらく労働を休むことになったそうなのであまり無理に動画を作ろうとせずに休んでほしい。とはいえ、動画制作が精神の安定・回復に繋がるのであれば、体に負担がないようにすると良いと思います。

※1【追記】マシーナリーとも子さんから動画の制作時間に関する指摘のツイートがあったので修正しました


念のために書いておくと、筆者はマシーナリーとも子を上記の本人の記事で初めて知ったのであり、マシーナリーとも子もといバーザム氏の知り合いや仲の良い友達でもなんでもないし、特にアイドルマスターシンデレラガールズのファンという訳ではない(アニメは1期だけ見たし二次創作を通して主要なキャラクター名は知っている程度なのだ)が、筆者はマシーナリーとも子の投稿する動画を本当に面白いと思って毎回視聴している。それなのに仮にも人格があるマシーナリーとも子に対して敬称を用いないのは「キャラクターに対して(何度も)敬称をつけるのは違和感がある」ということであって、間違ってもマシーナリーとも子を軽んじているとか馬鹿にしているだったり、知り合いでもないのに勝手に親睦を深めたような気になっているわけではないのでどうかお許しいただきたい。

余談だが、筆者はちょうどFLASH終盤からニコニコ動画の中期ぐらいにインターネットを始めた人間であり、2018年のVTuberブームのあるインターネットによって起きている「インターネットおもしろ人間発掘・再発見」の流れが自分ではリアルタイムで経験することのできなかった「個人テキストサイト全盛期」に並ぶ熱量ではないかと感じている(マシーナリーとも子も動画制作を初めてからブログの更新が減ったと話していて、マシーナリーとも子にとってのブログが動画に置き換わったとも言えるかもしれない)。そんな素敵な時代に立ち会えたことや、面白い人を見つけて追いかけることに感動している。これを読んだ皆さんも自分にとって思いがけないけどツボにハマるような人間を探してみてはいかがだろうか。

Text by ぱソんこ(Twitter@passonco)
地方の大学生でWebライターのアルバイトをしているゲーマー。

関連リンク
マシーナリーとも子(YouTube)
マシーナリーとも子(Twitter)
とも子屋(マシーナリーとも子の物販:booth)
マシーナリーとも子(Pixiv FANBOX)
マシーナリーとも子公式ポータルサイト(machinery-tomoko.com)

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